ドイツのベルリンに居を構える、「シュトライヒヴェルク」は、若き音楽家たちが設立した弦楽器製作会社。熟練の技術を持つ弦楽器職人が作り出す、至極の弦楽器に惚れ込んだドイツ人ヴァイオリニスト、キム・ヘラルド・プラトナーが、チャンドラ・デイヴィッド・ニエハウスとともに会社を立ち上げました。イタリアの楽器制作にルーツを持つ職人が生み出した素晴らしい楽器を、適正な価格で提供することを目標に掲げています。楽器の骨董品的価値ではなく、純粋に音の良さや楽器の持つ力を正当に評価する彼らは、現代音楽業界の新しい風と言えるでしょう。そんな彼らが開催するマスタークラスも、コンセプトが非常に明確。音大生やプロ演奏家を対象にした、オーケストラのオーディション対策としてプログラムを展開します。プロのオーケストラで演奏する際、弦楽器演奏者には特別な要求が課せられます。もちろん、オーディションにおいて、ソリストのクオリティは期待されていますが、大規模なオーケストラの劇場で演奏するには、別の種類の品質が求められます。そこで、このマスタークラスは、オーケストラオーディションの重要な側面にフォーカス。楽器ごとに3日間ずつ、夏から秋にかけて開催され、有名オーケストラ団員から、芸術的で専門的な知識を得る機会を提供します。今後のオーディションに向けて準備する最高な機会となることでしょう。クラスは、グループセミナーや、講師や他の参加者からフィードバックがもらえる模擬オーディションなどで構成されます。コース終了後には、高度な技術や音楽の解釈力を備えた演奏ができるようになっているはず。オーディション本番前に、リハーサルとして受講してみてはどうでしょうか。