稲垣文夫さん/チューリッヒ・オペラ・バレエ団/スイス
広島大学 卒業
平櫛安子氏、洲和みち子氏、橘秋子氏、小牧正英氏に師事
チャイコフスキー記念東京バレエ学校1期生
メツセレル、ブアルラモフ、スミルノフ、スミルモワ、タラ・ソワらに学ぶ
フランス、パリに渡り、セルジュ・ペレッティ、ミシェル・レズニコフ、マダム・ノラらに学ぶ
ニコラス・ベリオゾフ氏のチューリッヒ・オペラ・バレエ団に入団
現在、同バレエ学校にてクラシックバレエ教師を務める。
-まずは簡単な自己紹介から宜しいですか?
私はもともとは音楽の大学のピアノ科を卒業してるんですね。それで、大学の2年頃からバレエを始めまして、あとは、以前のタチバナバレエ学校。今は牧阿佐美さん。もうずいぶん昔。それから、そこを経てこまきバレエ団。こまき先生がいらした頃。そこを経て、今度はチャイコフスキー東京バレエ学校ですね。そこの1期生として入りました。そこで、5人ぐらい先生は代わりましたけどね。あとパリに渡りまして、2年勉強してました。そしたら、チューリッヒオペラ劇場のディレクターがダンサーを探しに来て、オーデション受けパスしましたので、それからはチューリッヒバレエオペラ劇団に入ったんですね。それは1967年。あと、ずーっとそこにいまして。あと、もちろん年齢もあれになりましたんで、今度はバレエ学校の方から「教師としてやってくれないか」っていうことで、もう30年ぐらい前ですけれどもね。そこで教えることが始まりまして、今まだ教えております。そういう感じですね。
-スイスにはもう長いこといらっしゃるんですね。
スイスに来たのが67年ですから、もうかれこれ40何年ぐらいですか。あと、その前に2年パリにおりまして。だから、日本を離れてから、もうかれこれ50年近くなりますね。
-では、元々は今のバレエ団でダンサーとして活躍していらっしゃって、そこから教える側に就いたということですね?
そうですね。一番最初のニコラス・ベリオゾフというバレエディレクターの方が非常に世界的に有名な方で、その方が僕を抜擢してくれてバレエ団に来たんですね。あと、その後もいろいろとディレクターが代わりまして、パリオペラからのディレクターとかロンドンロイヤルバレエからのディレクターとか、あとはニューヨークシティの方とか。それで、まぁやっぱりディレクターが来る度に皆さんクビになったりするんですよね。最後は、教師としての試験がまたあって、僕とそれからイギリス人もいたんですが、パトリチエニアリさんが結局僕をとってくれましてね。それ以来、ずーっと続いております。
-ダンスは大学2年生からということですか?
そうです。ですから、年齢的にはもう18才以後です。最初はモダン系だったんですがね。でも、やはり僕はクラッシクがやりたいということの方が強かったんで。
-ピアノはクラシックをなさっていたんですか?
そうです。ピアノはクラシックです。大学の音楽のピアノ科ですからね。パリにいた頃は、生活の為にやはりバレエ教師のピアノで生活をしておりまして、勿論レッスンも取っておりましたが。でも、ベリオロゾフがダンサー探しに来た時に、「あなたピアノ弾いてるけど、ダンサーだろ?」って言ったので「そうですよ」って言って。で、結局オーデション受けてパスしたし、今日に至るんですがね。
-では、子供の頃からダンスをなさっていたという訳ではなかったんですね?
ではないです。やはり、僕はピアノで進もうと思っていたんですが、やはりある時、バレエの公演を見てね。「これは凄い」なんて思って、そっちの方を始めた訳です。一応、大学卒業しましたけれどもね。卒業して就職なんかもありましたけど、全部それはもうとらないで、バレエの方に進んできましたね。
-子供の頃はピアニストを目指していたけれど…ということですね?
そうです。はい。
佐々木忠治さんが東京バレエ団の経営をやってますよね。以前は、林さんっていう方だったんですが。学校の経営が上手くいかなくて、結局誰かに渡さなくちゃいけないっていうことになって、佐々木さんの手に渡ったんですが、経済的に海外の先生方がもう来れなくなってしまって、じゃあ僕が外国で勉強しよう、っていうことでパリに出た訳です。
-それが海外に行こうと思ったきっかけですか?
そうです。もう、今から50年昔ですけど。
-50年前となりますと、海外に出るということに対して今よりもっと敷居が高かったのではないでしょうか?
そりゃあ大変でしたよ。それは、もうほんとに不可能というぐらいでしたね。はい。ですけど、なんかいろいろ口実を作って。あの頃はスポンサーがいなければ、もう外国なんか出られなかったんですがね。ツーリスト旅行のパスポートもらって、パリに入ったんです。ところが、パリに入って1週間ぐらいですぐピアノの仕事が見つかりまして、その時弾いてたピアノの方が下手くそでダメだったんですよ。そうしたら、「弾いてくれないか」ということで、その仕事に就きました。7人位の有名な先生方ばっかりで、パリの凄い優秀なソリストだった方々なんですが、その方達のピアノを2年ぐらい弾いてまして、そうしてるうちにチューリッヒのバレエディレクターが来て、ハレエに入ったということです。それからは、もうピアノは一切なしということで、バレエ専門になりました。
-海外に出た時に、一番苦労したのはどんな点でしたか?
苦労っていうか、最初は、1ケ月ぐらいの滞在費は持ってましたので、一応パリに着いて、パリのバレエ界がどういう状態か見たら、もう帰ってもいいと思ってた訳なんです。1ケ月ぐらいで。ところが1週間後にその仕事が入っちゃって、「しばらくまだいれるだなぁ」と。
-最初は観光ビザで入られてということですよね?
そうです。
-その時、もう既にフランス語の方は?
フランス語は僕、こまきバレエ団にいた時に星野安子さんっていう方。もう亡くなりましたけれども、その方のお父さんが早稲田の仏文の教授だったんですよ。星野安子さんとよく仲良くしてて、「もしどっか行きたいんだったら、うちのパパがフランス語の個人レッスンをしてあげるよ」ということで。でも、パリに着いた時は、僕、全部英語で喋ってました。まだ、そこまではちょっといかなくて。
-いきなりネイティブと対面しても、話すってなかなか難しいですよね。
着いた年の夏休みに、パリオペラ座の大御所が、1ケ月南フランスにバケーションに出ますよ、ということで僕も行ったんです。その時、着いた途端、「今日から英語は絶対喋らない、全部フランス語!」っていうことで、1ケ月間フランス語をとことんとことん仕込まれて、夏休み終わって帰ってきたら、フランス語でも大丈夫だっていうことになりましたね。
-そんな短期間で!凄いですね。
もうとにかく朝から晩まで一切英語は喋られない。みんな全部フランス語でしたので。
-どっぷり浸かったということですね?フランス語に。
そうですね。やっぱり、パリは英語を喋る人っていなかったですからね。
もうなにもかも全部フランス語じゃないといけないし。
-なんとなくフランス人は英語を喋ってくれないイメージがありますよね(笑)
そうですよ。喋ってくれないです。はい。
-お仕事が見つかった時に、諸々の手続きやなんかは全部フランス語だった訳ですよね?
それは、ニコラス・ベリオゾフっていう、ロシア人ですけど当時スイスにいらした方がパリに来て、そのオーデションを受けたら、「もうすぐチューリッヒ・オペラ劇場のバレエ団に来てくれ」っていうことで。ここまでくると、もうバレエ団が全部手続きしてくれますんで。劇場がね。ですから、もうその滞在とかそんな事は全然もう簡単に、サイン一つでバレエ団に入って仕事が始まりました。
-フランスからスイスの方に行かれたということは、スイスでは言語は?
ドイツ語です。
-フランス語をせっかく勉強したのに、ドイツ語を覚え直したということですか?
そうなんですよ。バレエ団にいた時はインターナショナルでしたから、ほんとに外国の人ばっかり。英語でも大丈夫だった訳ですよ。バレエ団はね。2年間は全然ドイツ語喋ってませんでした。
ところが、バレエの教師として教えてくれないかっていうことになって。実はバレエ団にいた時から教えてたんですけど、午前中リハーサルがあって、夜の公演があると、大体バレエ団は午後1時~5時くらいまでは休みなんですね。その中間の休みにバレエ学校の授業があるわけです。それで、「教えてくれないか」って頼まれたんで、「もうこれは大変だぞ」と。ドイツ語をまた個人レッスンで勉強して、それのおかげでドイツ語を喋るようになりました。
-海外と日本はココが違うなぁ、と思うような事は何かありますか?
やっぱり日本には素晴らしい物がありますよね。日本の伝統的な物はね。例えば、歌舞伎とか能とか。踊りにすればね。或いは、芸術的なもの。墨画ですか?そういう芸術。僕、日本を発つ時に、うちの叔父が「とにかく外国に行く前に、日本の芸術をちゃんと見て、それから行きなさい」と言われて、2週間ぐらい京都から何から全部回りまして。僕はその頃、お金がやっぱりよくなかったんで船で渡ったんです。
-船でどこまで?
横浜から南帆とか。その時、ボルショイ、モスクワにも寄りまして、モスクワに寄った時は美術館とか何とか見たんですけど、それからレニーグラードにも行きましてね。そこでも美術館やらなんやら見まして、やはりその時思ったんですが、日本の美術の方がよっぽど深いっていうか、非常に誇りが持てましてね。日本の美術は凄いということ思って。そういう意味で、やはり日本の素晴らしさっていうのは今でも持ってます。ヨーロッパにも、やはりヨーロッパの芸術がいろいろあります。日本の良さっていうのを、やっぱり日本人は忘れちゃいけないと思うんですね。だから、僕たまに日本に帰りますと、必ず日本の京都に行ったりとか、奈良行ったりとか、日本の文化を見て帰ります。いつも。
-素晴らしいですね。海外に出ればこそ分かる日本の良さみたいなものはありますよね。
そうですよ。ほんとです。
-海外にこれから行く人にもそういう事は伝えておきたいですよね?
日本からの若い方が、以前はかれこれ十何人いまして。今、5~6人しかいませんけれども。やはり、日本の良さっていう物に対しての自信がないみたいで。ちょっと中途半端なんですね。勿論こっちの生活に慣れるまでやっぱり1年はかかります。それと、やっぱりバレエのレッスンですか。やはり日本のコンクールで賞獲ったりしてますけど、一般的に、やはりまだ世界から見ると、まだまだじゃないかなあっていう気がします。例えば、生活がやはり違いますし。例えば、眠れる森の1幕とかそういうのを見ますと、やはりヨーロッパの生活ですよね。1幕なんていうのは。日本のバレエ団の、2幕はまあまあ見れますけれども、1幕はやっぱり入ってないですね。そういう、生活からくるもんですから、ちょっとしょうがないかもしれないですね。そういうもの感じます。はい。
-海外に出て良かったなあと思う点は、何でしょうか?
やはり僕は、自分の専門はクラシックバレエですので。モダンじゃないんですよ。クラシックバレエですのでね。伝統的にやはりロシア系のワガノワスタイルやってます。ですから、外国に出たら、アメリカのニューヨークシティスタイルとかフランスのスタイル、ロイヤルバレエスタイルとか、イタリアのチェケッティスタイルとか、ミラノとかね。いろいろの先生方と触れ合うことが出来るんです。いろいろなものをやはり見て、今まではワガノワだけだったんですが、そういう物見て、やっぱりいい物は取り入れていかなくちゃいけないと思うし。やはり外国っていうのは、いろいろありますけれども、ほんとにミックスで、ポーランド人、チェコ人とか、或いはロシア人もいますし、或いはハンガリー人もいます。それぞれの持ち味っていうのがありますので、ですから、非常に視野が広くなるんじゃないかと思います。自分自身ね。
日本にも毎年外国から先生が来ていらっしゃるとは思うんです。2週間とか3週間ね。ですけど、やはり先生方も納得いくまで大変なんじゃないかなあと思うんです。1年ぐらいじゃちょっと分かんないですからね。日本の方は。出てくるなら最低3年ぐらい勉強していかないと、ダメじゃないかと思います。
-日本と海外ではレッスンのスタイルにもだいぶ違いがあるということですね?
そうですね。違います。足の使い方、つま先の使い方から。ここのバレエ学校の校長先生いつも言うんですけれども、「日本の生徒さんはいいスタイルを持ってるのに、いい体もあるのに、レッスンがまだまだだねえ」なんて言ってます。日本から来ると、ほんとに基本が全然なってないという。これはどうしょうもないですね。だから、一年かけて、ほんとにそれはやってもらいます。僕はレッスンの時に。
-日本人の生徒さんは、いま何人ぐらいいらっしゃいますか?
今は5人ですかね。ここの卒業生の皆さんは、ポーランドのカンパニーとかチェコのカンパニーとか、契約されて働いてますよ。
-そういう日本から来てる方々は、日本からダイレクトに?それとも、他の国を経験なさった方も多いんですか?
いえいえ、日本からダイレクトです。はい。でも、才能はほんとにあるんです。日本のダンサーは。ほんとに素晴らしいです。ですけど、やっぱりレッスンの基本がキチンとしてないので、クラシック踊る場合は、やはりもっともっとキチンと訓練しなくちゃいけないなと、僕は思ってます。日本で教えていらっしゃる方も、外国で踊った方もいるんでしょうけれども、やはりプロフェッショナルとしての訓練がちょっと足らないんじゃないかと思うんですがね。
-やはり、バレエを勉強するなら海外に出た方がいという?
そうですね。でもですよ、海外に出て、ミュンヘンとか名前の知れた学校もあるんですけど、ここに来た生徒さんで、今ハンブルグに行ってるんですけど。その人は、僕のここで2年ぐらい勉強して、ハンブルグのバレエ学校に行ったんですけども、やはりそこでも先生方があまり良くなくて、「また、こっちに戻って来たい」なんて言ってます。もう一人ここの生徒さんスイスの生徒さんですけれども、ハンブルグに行きましたけれども、気に入らなくて帰ってきたりして。だから、学校の名前とそれから先生の指導ですよね。だから、人間性とかそういうものがありますので、一概には言えないんじゃないかと思うんですね。
-きっと相性なんかもあるんでしょうね。
こっちの人っていうのは、非常に良い意味でも悪い意味でも徹底してますし、好き嫌いも徹底してるんですよ。ですから、大変難しいですね。情なんていうのは、ほとんど感じないですね。だから、可哀想です。それに、もし一旦嫌われたら、良い人でもダメなんですよ。みんな病気になっちゃうっていうか、厳しいです。
-これから海外にバレエを勉強しに行こうという方々の為にお伺いしたいんですが・・・まず、スイス・チューリッヒはどんな所ですか?
これはもう世界一素晴らしい国です。僕に言わせれば。ただ、フランス・イタリアもバケーションで世界各国旅行しましたけどもね、やはりこのスイスっていう国はほんとに素晴らしい国だと思います。
-気候・風土なんかはどうでしょうか?
気候は北海道と同じぐらいですかね。それと、非常に治安も良いですし、保障もキチンとしてますし、月給は世界一ですから。物価は高いですけれどもね。
-美味しい食べ物なんかも?
そうですね。でも、日本の方はやはり日本食が一番ですから。
-留学前に日本でやっておくべきことはありますか?
どうしても必要なことは、語学を勉強して来て欲しいということ。最低、英語はね。もう会話では不自由ないというぐらい勉強して来た方がいいですね。
ここに来ると、やはり日本人同士ばかりでいるんです。だから、例えば語学が出来てなかったら、いつまで経っても語学がダメだっていう可能性もありますので、日本でしっかり語学を勉強して来て下さい。ドイツ語じゃなくていいんです。英語でいんですよ。
-できないまま行ってしまうと、日本人とばかり仲良くなって、結局語学力が伸びないということですね?
そうですね。そうすると、やはり先生の指導もなかなかパッと入ってこないし、難しいですね。僕は日本語で話してあげますけれど。日本人には。まだ慣れるまではね。
-中には「行けばなんとかなるだろう」と思ってる人もいると思いますが、やはり事前の準備が大事ということですね?
そうですね。まずは、絶対に語学を勉強して来て欲しいと思います。
-他には、これからスイスに留学したい方に何かアドバイスはございますか?
ほんとに外国に出てきたいと思えば、外国のバレエ団のフィルムとか大いに研究して見とく必要があるんじゃないかと思うんですね。それとか、或いは出来れば、出来るだけ外国の生活のドキュメンタリーフィルムとかね。ヨーロッパのとか、そういう物を常々よく見ておく必要があるんじゃないかと思うんです。ほんとに来てビックリするんですね。だから今、僕が、日本人がいるので、僕のところ来ますけど、例えば、ハンブルグとかミュンヘンとか行っちゃいますと日本の先生なんていませんから、ちょっと大変なんじゃないかと思うんですね。
-先程、日本の芸術をたっぷり見てから来るといいとおっしゃってましたけれども、そういう海外に出る上で心構えのようなものというのは?
結局、ヨーロッパでも非常に日本の「道」という、「華道」とか「武道」とかってありますよね?そういう物に対するプライドを持ってくれば、日本人としてのコンプレックスは無くなるんじゃないかと思うんですよ。なんか言葉の面で、みんな日本の人って、コンプレックス持っちゃうんですよね。そうじゃなくて、日本にもこういうのがあるんだと。例えば、生け花とかそういうのをキチンと。僕、お花の1級の免許持ってるんです。教えてますよ。上級生に。時間のある時はね。個人で教室を持ってます。
-生け花教室を?
そうです。でも、僕は春と秋しか。上級生はほとんど忙しいんで。そういう物があるということは、やっぱりこっちでも一目されるということね。日本人としてのコンプレックスは、絶対持っちゃいけないってこと。
-やはり、海外に出ると皆さん周りに馴染むことに必死で、日本人としてのプライドを忘れがちですものね。
そういうのがあったらダメです。こっちでは日本人って非常に一目おかれますけれども、最近の若い方っていうのは、あんまりそういう意識が薄いんじゃないかと思うんですね。日本人としてのプライドというか。それは、絶っ対必要です。気取りじゃなくて、優越感じゃなくて、自信ですよね。日本にもこういうのがあるという自信。だから、プライドも増上慢っていう言葉がありますよね?そういうなんか鼻を高くするとか、そんなんじゃないんですよね。もっと奥深いその自信というんですか?
-矜持と言いますか。
そうですね。日本人としてのそれを失っちゃまずいです。
-自分に自信がないと、やっぱりそういうのもバレエに表れてきますよね?
勉強もダメになってきます。全部そうです。みんなバレエに出てきます。そういうのがないと。遠慮しちゃうんですよ。日本人って、非常に。レッスンでセンターに入って教えてても、みんな後ろに立っちゃって。「なんで後ろに行くの?もっと前にいらっしゃい」なんて言うんですけど。みんな優秀なんですよ。前で踊るべきじゃないですか。でも遠慮して後ろに行っちゃう。もうそれは僕いつもね、日本語で言うんですけれども。こっちの人にはやっぱり「なんでふみおは日本人ばっかりひいきしてるのか」っていう事になりますけど。絶対遠慮はいけません。遠慮だけはしないで下さい。それ、絶対大事です。遠慮はしちゃいけません。
-ジャンルを超えてダンスというものは「表現する」ということですから、遠慮していては・・・という所ですよね?
はい。とんでもない。もっとバレエだけじゃなくって、やっぱり音楽関係。オペラとかそういうのも全部身に付いてると、その人の人間性っていうんですか。やっぱり自分の身体の動きの中には表れますから。ヨーロッパの人っていうのは、ヨーロッパの伝統っていうのがありますので、そういう物も理解できるという事も必要じゃないかと。それでヨーロッパに入ってくると、スーッと入ってこれますよね。そういうのが全然ないと、お茶漬けとかたくあんとかそんなだけじゃ、もうしょうがないですね。
-生活の一部に芸術を取り込むというような意識を持つということですね?
そうですね。そういう人間性の深さっていうんですか。上辺じゃない深さっていうのが大事です。そういうのじゃないと、やはり僕自分で経験として、やはりそういう物で皆さん僕のことを凄く買ってくれてるんじゃないかと思うんですよ。
-次はバレエスクールについて少しお伺いしたんですが、学校の対象年齢というのは?
クラスが午前中のクラスと午後のクラスと夜のクラスとありまして、午前中のプロフェッショナルクラスは、大体もう18才ぐらいまでじゃないですか?15~16才から来ていらっしゃる方もいますし。そして、午後の14時半~16時っていうのがありまして、そのクラスも午前中のプロフェッショナルクラスのポワントのクラスとかキャラクテルクラスとかそういうのがあります。大体、年齢的には17~18才ぐらいですね。もう19才ってなると、オーデションでカンパニーに入らなくちゃいけないですよ。
-入学資格というのは、どのようになってますか?
資格というのは、大体DVDでオーデションやっております。今の所は。わざわざ来てもらうっていっても大変ですので、日本でDVDにバーとセンターとバレーションなんかの踊りを撮って頂いて、それを送って頂ければいんです。
-卒業後に取得できる資格というのは?
ここはロイヤルアカデミースタイルのそういう試験が、初級から段々段々ありまして、ソリスト級の資格までいくにはやっぱり3年かかると思うんですね。資格を取りたい方はね。
まぁ、そういう資格は取れるんですが、でも、資格よりももう1~2年で皆さんカンパニーに入っちゃいますから。だから、とにかく実力を付けるということが物凄く大事ですね。いくら資格持っててもね、例えば日本に帰って教えるということはいいでしょうけれども、外国で踊ろうと思えば、実力が無ければしょうがないですね、いくら資格持ってても。
-このバレースクールの特色と言いますか、どんな所が生徒にとって魅力なんだと思いますか?
やはり、バレエ学校の校長ですね。校長先生というのは、非常によく分かってらっしゃるんですよ。バレエっていうことに関して。だから、その先生に付いていけば、絶対この人プロフェッショナルになれるっていうことがありますね。他所の学校よりも、その辺は優れているんじゃないかと思うんですよ。形式的にパッパッって、事務的に教える先生が多いんですよ、ヨーロッパの場合は。ですけど、ここはそうじゃなくて、「この人を何とかしてあげよう」っていう、そういうのがあります。ですから、例えば、ここからミュンヘンのバレエ学校の試験受けて落ちたと、受け取ってくれなかったという人がいるんです。で、ここで勉強して、今はもう本当ソリスト級でポーランドで踊ったり、今度はまたハンガリアーのソリストで入るんですけども、そういう人が育つということですね。才能があれば。その辺がちょっと違うんじゃないかと思うんです。ほんとにプロフェッショナルダンサーを育てることが出来るということです。この学校は。本人にやる気と才能があれば。
-先生方が深く一人一人を見ているということですね?
はい。他所の学校とちょっと違うみたいです。だから、ハンブルグに行った生徒達も「凄く不幸だ」って、「もう辞めたい」なんて言ってますけど。先生方の違いなんじゃないでしょうか。
-生徒さんは、大体どのように一日を過ごしてらっしゃるんですか?
勿論、朝10時半~12時のクラス、午後は14時半~16時のクラス。それには、いろいろと民族舞踊、モダンもあるし、あと夜は18時半~20時までとか、もう一日中バレエ学校にいます。ここのスイスの人達は、午前中学校に行ってる人は午後のクラスからです。午前中のクラスには来てないです。
-お休みの日なんか皆さんどのように過ごされているんですか?
休みは、僕はいつもここで特別講習をやります。夏は5週間休みですけれども、5週間毎日僕は特別レッスンやってます。皆さん、それに参加しますね。
-日本に戻って来られる予定なんかはないんですか?
最近、4~5年日本に帰ってないです。夏休みはここでサマーコースをやりますし、だから帰れないです。でも、ちょっと見てみたいと思うんです。日本のダンサーのレベルがどれぐらい、どういうレッスンをやっているのかとか。
-是非、日本で講習会を。
もし、誰かが希望があれば、行けないことはないと思います。
-では、是非日本にお越しの際は、是非ご連絡下さい。
そうですね。はい。
-貴重なお話ありがとうございました。
バレエ最新情報【vol.26. 2015-04-01 04:00:00】
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╂┘【1】ごあいさつ&ご案内
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様
こんにちは!アンドビジョンのです♪
いかがお過ごしですか?
今回も様々なバレエ講習会/バレエ学校の情報を配信します♪
※4月1日の配信ですが、エイプリルフールではありませんw
∴-∵-∴-∵-∴-∵-∴-∵
【2】講習会情報
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◆ハリッド・コンサバトリー・サマーコース
アメリカ南フロリダの名門ダンス専門スクールでプロダンサーへの道を開く夏の4週間
世界各地の大手カンパニーに数多くのダンサーを輩出してきた専門学校が開くサマースクール。
長期留学のオーディションとして、また、学校見学を兼ねてトータルな学びを体感できます。
【期間】2015年6月22日〜7月17日
http://www.dance-abroad.com/program/course/summer-course/5942-harid-conservatory-summer-school.html
◆ビーズ夏期集中ダンス&英語コース
イギリスの寄宿学校の伝統を今に残すスクールで英語とダンスの楽しさを味わう2週間
海と田園地帯の美しい静かな町で開かれるクラシックバレエやコンテンポラリーダンスの講習会と英語学習のプログラム。継続して学ぶ力を育みます
【期間】
2週間コース:2015年6月28日〜7月11日
1週間コース:2015年6月28日〜7月5日
※原則として2週間コースをお勧めしております。
http://www.dance-abroad.com/program/course/summer-course/5952-bedes-summer-school-dance-a-english.html
◆デンマーク・ロイヤル・バレエ団サマーコース
デンマーク・ロイヤル・バレエ団サマーコースで体感する1〜3週間のバレエコースが魅力
「北欧のパリ」コペンハーゲンにある世界最古の伝統を持つ名門スクールのサマーコース。
クラシックバレエのレベルアップと、次のステップにつながるチャンスが用意されています。
【期間】
2015年7月13日〜8月1日
第1期:2015年7月13日〜7月18日
第2期:2015年7月20日〜7月25日
第3期:2015年7月27日〜8月1日
子供コース:2015年7月27日〜8月1日
http://www.dance-abroad.com/country/europe/denmark/6143-the-royal-danish-ballet-summer-school.html
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┃学┃ ┃校┃ ┃情┃ ┃報┃
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◆レガート・スクール・オブ・ダンス
イギリスでもっとも古い舞踊寄宿学校で、ダンスを、英語を、イギリスの文化を学ぶ。
美しい自然に囲まれたレガートスクール・オブ・ダンス。ここは70年以上の間、バレエを中心にプロを目指す学生のためにダンス教育を実践してきた素晴らしい実績があります。
http://www.dance-abroad.com/major/6147-legat-school-of-dance.html
◆ハリッド・コンサバトリー
フロリダ・ボカラトンにある若いダンサー育成に優れたバレエ学校で、
自分の才能を開花させる。
優秀な生徒たちを、世界で活躍するダンサーに育て上げる、と評価を受けているバレエ学校、ハリッド・コンサバトリーの正式な生徒になる権利を獲得しませんか。
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【6】編集後記/次回予告
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気になる情報はありましたか?夢への最初のステップになれたら嬉しいです☆
皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしてます♪
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先日お隣韓国のユニバーサルバレエへ見学行ってきました♪
公演はナチョ・ドゥアトの”マルティプルシティ”を観てきました。
学校は少人数制でとても贅沢な施設でした。
幼稚園から高校までの一貫校で学生は皆礼儀正しく、明るく活き活き輝いてました☆
カンパニーも日本人の方もたくさんいて、みなさんプロとしてご活躍されていました!!
アジアの一流カンパニーという意味でも今後の活動にも注目ですね♪♪
次回のメルマガは、
4月15日(水曜)発行予定です。
お楽しみに!p(^^)q
情報収集
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サポート内容に応じてゴールド・スタンダード・ライトの3つのプランをご用意しました。
▼ サポート項目一覧を見る
ゴールド |
スタンダード | ライト |
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留学カウンセリング | ★ | ★ | ★ |
国別教育制度の違いとその説明 | ★ | ★ | ★ |
音楽留学全般のプラニングとコンサルティング | ★ | ★ | ★ |
学校決定のプラニングとコンサルティング | ★ | ★ | ★ |
学校カタログ・要項の取り寄せ | ★3校分 | ★2校分 | ★1校分 |
学校カタログ・要項の解説 | ★ | ★ | ★ |
奨学金リスト | ★ | ★ | ★ |
学校および生活費の予算プランニングとコンサルティング | ★ | ★ | ★ |
語学についてのコンサルティング | ★ | ★ | ★ |
学校事務局への問い合わせ | ★ | ★ | ★ |
入試情報案内(説明含む)と学校出願手続き代行 | ★ | ★ | ★ |
受験校1校追加 | ★ | ★ | - |
エッセイおよび志望動機書作成コンサルティング | ★ | ★ | ★ |
エッセイまたは志望動機書翻訳 | ★2通分 | - | - |
音楽家専用英文履歴書作成コンサルティング | ★ | ★ | ★ |
音楽家専用英文履歴書翻訳 | ★ | ★ | - |
オーディションのためのCD作成コンサルティング | ★ | ★ | ★ |
成績証明書など評価換算機関への手続きサポート | ★ | ★ | ★ |
学校奨学金案内サポート | ★ | ★ | ★ |
入試・オーディションのための現地特別受験対策 プライベートレッスン手配 および出発前サポートサービス |
★ 渡航1〜2回分 |
★ 渡航0〜2回分 |
★ 渡航0〜1回分 |
短期宿泊先手配代行 | ★ | ★ | ★ |
練習室手配代行 | ★ | ★ | ★ |
入学試験受験時の学校同行サポート | ★2校分 | ★ | ★ |
留学生保険手配代行(AIG 損保など) | ★ | ★ | ★ |
航空券/ホテルなどの手配代行 | ★ | ★ | ★ |
海外携帯電話レンタル・携帯電話購入のご紹介 | ★ | ★ | ★ |
海外・国内使用コーリングカードのご紹介 | ★ | ★ | ★ |
クレジットカード紹介 | ★ | ★ | ★ |
現地空港送迎手配代行 | ★ | ★ | ★ |
※[入試合格前サポートパック]のサポートは、入試の合否が確認できた時点で終了となります。
PLAN 2.
合格後サポートパック
海外留学生活のサポート。合格してからの諸手続や、現地生活をする上で必要なさまざまな手配をサ ポートします。海外に送り出したら終わりではなく、渡航してからが留学の成功へ向けてのスタートと 考えるアンドビジョン。右も左も分からない留学生活で、困ったときにすぐに相談できる頼れる安心 サポートを提供します。
サポート内容に応じてゴールド・スタンダード・ライトの3つのプランをご用意しました。
▼ サポート項目一覧を見る
ゴールド | スタンダード | ライト | |
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留学カウンセリング | ★ | ★ | ★ |
入学手続き書類解説および入学手続きサポート | ★ | ★ | ★ |
学校事務局への問い合わせ | ★ | ★ | ★ |
合格後の現地学校登録同行サポート | ★ | - | - |
学校奨学金案内サポート | ★ | ★ | ★ |
ビザ申請サポート | ★ | ★ | ★ |
滞在許可申請サポート(ヨーロッパのみ) | ★ | ★ | ★ |
現地住民登録申請コンサルティング(ヨーロッパのみ) | ★ | ★ | ★ |
滞在許可申請同行サポート(ヨーロッパのみ) | ★ | - | - |
SEVIS費用支払い代行(英語圏のみ) | ★ | ★ | - |
短期宿泊先手配代行 | ★ | ★ | ★ |
音楽可能物件のフラット探しコンサルティング | ★ | ★ | ★ |
音楽可能物件のフラット探し・不動産同行サポート | ★ | ★ | - |
インターネット開設サポート | ★ | ★ | - |
銀行口座開設同行サポート | ★ | - | - |
携帯電話購入同行サポート | ★ | ★ | - |
現地語学学校手配代行(提携校) | ★ | ★ | ★ |
留学生保険手配代行(AIG 損保など) | ★ | ★ | ★ |
格安航空券/ホテルなどの手配代行 | ★ | ★ | ★ |
海外携帯電話レンタル・携帯電話購入のご紹介 | ★ | ★ | ★ |
海外・国内使用コーリングカードのご紹介 | ★ | ★ | ★ |
クレジットカード紹介 | ★ | ★ | ★ |
現地空港送迎手配代行 | ★ | ★ | ★ |
国内公共機関届出書の案内(転出届け、年金、国保など) | ★ | ★ | ★ |
出発前長期留学のためのオリエンテーション | ★ | ★ | ★ |
アンドビジョン留学中電話サポート(出発後1ヶ月まで) | ★ | ★ | ★ |
サポートパックには、それぞれ、ゴールド・スタンダード・ライトの3種類があります。スタンダードは、お客様からのご要望が最も多いサポート項目を盛り込んだタイプ。ゴールドは、現地サポートを充実させて不安なく留学生活をスタートできるよう配慮したタイプ。ライトプランは、必要最少限のサービスを当社が行なうタイプです。
[入試合格前サポートパック]と[合格後サポート]パックを、個別にチョイスできます。
[入試合格前サポートパック]のスタンダードと、[合格後サポートパック]のゴールドといった組み合わせも可能です。
[入試合格前サポートパック]と[合格後サポート]パックを、個別にチョイスできます。
[入試合格前サポートパック]のスタンダードと、[合格後サポートパック]のゴールドといった組み合わせも可能です。
≪特別号!≫ウィーン春期講習会特集!体験談も載ってます♪
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次回も特別版!アンドビジョンがお届けする【音楽祭】のお話♪
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東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階
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営業時間 [平日] 10:00-20:00
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★3/10・(月) 17:00-【☆ウィーン国際音楽ゼミナール☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★
ウィーン国際音楽ゼミナール
Information Session
~ウィーン国際音楽ゼミナールオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です
ゲストスピーカー:講習会事務局 コイル 安紀さん
日時:3月10日(月)17:00-17:30
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
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タイ王国

気候 タイの気候は熱帯モンスーン気候に属し、年間を通して、30から35度ぐらいを保っている。スコールもあり、乾季(11月〜2月)と暑季(3月〜5月)、雨季(6月〜10月)に分けられる。 最も過ごしやすいのは乾季にあたる。 |
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現在の天気 |
ビザ | 30日以内の観光の場合は不要。ただし、往復航空券が必要。ビザについてはこちらをご参照ください。 |
パスポート | 残存有効期間は、基本的に6ヵ月以上 |
大使館などの在日政府機関 | |
タイ王国大使館 | Royal Thai Embassy in Japan 〒141-0021 品川区上大崎3丁目14-6 Tel:03-3447-2247 |
在大阪タイ王国総領事館 | Royal Thai Consulate-General in Osaka 〒541-0056 大阪市中央区久太郎町1丁目9-16 バンコク銀行ビル1、4、5階 Tel:06-6262-9226〜27 管轄区域:近畿 |
在横浜タイ王国名誉総領事館 | Royal Thai Honorary Consulate-General in Yokohama 〒220-0005 横浜市西区南幸2丁目12-6 ストーク・ミキビル403号 Tel: 045-312-4128 管轄区域:神奈川 |
在名古屋タイ王国名誉総領事館 | Royal Thai Honorary Consulate-General in Nagoya 〒460-0003 名古屋市中区錦3丁目6-29 Tel: 052-963-3451 管轄区域:愛知 |
在宇部タイ王国名誉領事館 | Royal Thai Honorary Consulate in Ube 〒755-0041 宇部市朝日町5丁目1-1001 Tel: 0836-32-2277 管轄区域:広島、山口 |
在札幌タイ王国名誉領事館 | Royal Thai Honorary Consulate in Sapporo 〒001-0010 札幌市北区北十条西3丁目16 勝木石油(株)内 Tel: 011-700-3355 管轄区域:北海道 |
在那覇タイ王国名誉領事館 | Royal Thai Honorary Consulate in Naha 〒903-0814 沖縄県那覇市首里崎山町1-35 管轄:沖縄 |
タイ国政府観光庁 | 東京オフィス 〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル南館2F TEL.03-3218-0355 大阪オフィス 〒550-0014 大阪市西区北堀江1-6-8テクノーブル四ツ橋ビル3F TEL.06-6543-6654、6655 福岡オフィス 〒810-0001 福岡市中央区天神1-4-2エルガーラ6F TEL.092-725-8808 |
現地日本大使館 | |
在タイ大使館 | Thailand Embassy of Japan 1674, New Petchburi Road, Bangkok 10320, Thailand Tel: (66-2) 252-6151 Fax: (66-2) 253-4153 |
在チェンマイ総領事館 | Chiangmai Consulate-General of Japan Suite 104-107, Airport Business Park,, 90 Mahidol Road, T. Haiya, A. Muang, Chiang Mai, 50100 Thailand Tel: (66-53) 203367 Fax: (66-53) 203373 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |

植山けいさん/チェンバロ奏者/フランス・パリ
植山けいさん プロフィール
「音楽家に聴く」というコーナーは、普段舞台の上で音楽を奏でているプロの皆さんに舞台を下りて言葉で語ってもらうコーナーです。今回、パリでご活躍中...
正田綾音さん/ピアノ
正田綾音さんプロフィール
〈コンクール歴〉
青少年のためのラフマニノフ国際ピアノコンクール(14歳以下の部)
(ドイツ/2010年)
―今回受講したコンクールのお名前を教えてください。
正田 コンクール名は「ラフマニノフ国際ヤングピアニストコンクール」です。
―こちらのコンクールは、どういったきっかけで出場されることになったんでしょうか。
正田 先生が変わり、今までと違う奏法を勉強し始めたんですね。ロシアン奏法と言っていいのか分かりませんが、チャイコフスキーやラフマニノフなども勉強し始めたんです。ロシア系の作曲家は本人もとても好きでしたのでこのコンクールはどうかなと思いまして。たいしたきっかけじゃないんですけど(笑)・・・。
―いろいろコンクールもたくさんあると思いますが、特にこれを選んだ理由は何だったんですか。
正田 2年、3年おきに行われているコンクールが多く、ちょうどそのとき13歳だったので年齢的に大人でもないし、子供でもないし・・・そこに、たまたまロシア系のもので、一致したカテゴリーがあった事。それからロシアものなのにドイツで行われるという事。ドイツという国が経済的にも安定していて、いきなりロシアに行くというのも不安があったので…。本人の勉強しているもの、年齢的な時期と国の安定したところが一致したということで受けてみようかなと思ったんです。
―これはお母様がご自身でお調べになられたんですか。
正田 勿論私も調べたんですけど、親戚で英語の得意な者がいるので協力してもらいました。ここまでは本人はノータッチ…。で、「受けてみる?」と言ったら、「いいよ!」みたいな感じでしたね。なかなか海外のコンクールまで自分で調べて、これを受けようというのはこの年では出来ないんですよね。練習で精一杯で・・・。なので、本人は最初、何も知らず…。(笑)という感じでした。
―国内のコンクールでも、ご本人が受けたいというよりも、周りが「受けますよ」という感じですか。
正田 舞台で弾くのは小さい頃から好きで、年少さんの時からコンクールを受けていました。むしろ「受けたい!」という感じでしたね。毎年コンクールに出るというのは彼女の中では常になっていて「ことしも!」という感じだったんですが、毎年受験していたコンクールのカテゴリーと本人の年齢がだんだん合わなくなってきて…。例えば1、2年生の部、3、4年生の部、5、6年生の部と2学年ずつにカテゴリーが分かれている場合、毎年受けるとすると、1年生のときにその部を受けたら、2年生のときはその上のカテゴリーで受ける事になります。すると飛び級、飛び級になっていって実際5年生の時に「中学2年生以下の部」で受験することになりました。それ以上になると高校生の部になってしまうので・・・。そのような事と先生が変わり奏法が変わったというのもあり、少し期間を置いて新たに違う奏法で試してみたいなというのがあったんです。
―今回、そのラフマニノフの国際ピアノコンクール自体は初海外のコンクールだったんですか。
正田 国内で行われている国際コンクールというのは何度か受けたことがあったんですが、海外での国際コンクールはこれが初めてでした。
―すごく心配なこととかはありましたか。
正田 英語圏じゃなかったというところです。ロシア領事館というところが主催した、ロシア主催のドイツ国で行われるコンクールだったので、もとのアプリケーションがロシア語、若しくはドイツ語なんですね。それが英語に訳されて…。という感じでしょうか。英語版とドイツ版の同じ箇所を見比べるとどう見てもドイツ語版のほうが行数が多いんですよ(笑)。英語版になってくると、「あれ?」って。それで、アンドビジョンさんにお願いして、よくひもといていくと、英語版よりドイツ語版のほうが詳しく細かな事まで書かれていて…。そういうところがすごく不安でした。主人は英語ができるので、英語圏だったらそんなに困らなかったかなとは思うんですけど…。
―特に心配だった点というのは、要項の中でもどの点ですか。練習室とかですか。
正田 練習室もそうですけど、まず一番最初は書類審査。プロフィールを書く時点から、今までと違って年代を大きい方からに書くんだという事もアンドビジョンさんに教えて頂き、バイオグラフィーでは「自分はこんなに凄いんだ!」と言う事を書くのですが、これも「ページ一杯に沢山書いて下さい」 とアドバイスを頂いたのでここぞとばかり娘を褒めちぎりました。(笑)
選曲に関しても、ドイツ語から英語に直して要項を読んでいくと、分からないことが出てきて…。違ったものを弾くと失格になっちゃいますので…。結構規定があって、例えば「チャイコフスキーを選曲に入れる事」 とあったんですが、ただ入れると言っても、組曲からの抜粋はOKなのか。とか繰り返しは自由でいいのかなど日本と違うかもしれないので、全部質問して頂いたんです。その内容がうまく伝わらず、しつこく何回も細かいニュアンスをアンドビジョンさんから先方に聞いて頂いたのが一番助かりましたね。その他、現地での通訳はどうするか、練習室は確保できるのか など心配な事は結構ありました。
―確かそうでしたね。結構、返ってくる返答が毎回おおざっぱでしたよね。
正田 そうなんです。OKとか(笑)。どこがOKなのかというのをもう一回聞くのは、個人だとちょっと聞きにくいじゃないですか(笑)。だから、きめ細やかなところをアンドビジョンさんに取り持って頂いたというか…(笑)。何回も、「この場合はいいんですか」、「これを入れたほうがベターなんですか」というような・・・。入れたほうがいいのか、入れなきゃいけないのかとかいう、日本語でもちょっと複雑なことになるとドイツ語、ロシア語では到底無理だったのでそこが一番大変でしたね。
―コンクールを受ける際に、先生とか周りの方とかにいただいたアドバイスで一番役に立ったことは何かありますか。
正田 個人的に見つけてきたコンクールだったので先生からは特に言われなかったんですが、私たちが読んだインビテーションには基本的な集合時間が書いてないんですよ。「ぼちぼちだよ」というのをドイツにいる知人から聞いたんですけど心配なので朝9時にはホールに行ったんですが、来ていたのは29名中私たちを含め数名。ポツポツと集まりだして、結局、お昼の12時過ぎに主催者が、悪びれなく「Hi!」って来ました。(笑)日本じゃあり得ないですよね。分単位で練習時間が決まってたりするのに・・・。知人の言った「ぼちぼち始まるんじゃない」という言葉は当たりでした。・・・。その始まり方がなんともアバウトで・・・(笑)びっくりでした。アジアの方とかは結構早く来るんですけど、皆さん慣れているのか、もっと秘密の要項があるのか(笑)。いつも集合場所に早く来る人は決まっていて、ウクライナの男の子とは毎回始めに顔をあわせて何時間も一緒に待ってました。
―ほかの国の人とかはゆっくりな人はゆっくり来ていましたか。
正田 何となく、大体集まってくるんですよね。トップの方がロシア語しか話せなくて、ロシア語で始まったんですけど、ちんぷんかんぷんで・・・。その後にちょっとドイツ語で訳してはくれるんですが…。アンドビジョンさんからお聞きしていたのが、英語を話せる人もいると思うけれど、1名とかかもしれないので、対応がどうでしょうかというところだったので、主人に頼って行ったんですが、こちらから「すみません!」と進行をストップさせ「英語で訳してください」と言わない限りそのまま進行していってしまいました。・・・。かなり積極的にいかないと。例えば入賞したときにも、自分の名前を呼ばれたことさえ分からなくて、“あやね しょうだ“と呼ばれるところが、「ヨワンナー」「ショラー」とか言われたんですよ。ヨワンナという子がいるのかなと思ったら、後ろから「あなたよ」と言われて、やっと入賞したのが分かりました。名前を呼んでくれたのがロシアの方だったので…。行くまでも不安はたくさんありましたし、向こう行ってからは、英語ができる人たちを自分たちで見つけて、積極的にその人を追って質問をしていかないと、何をしたらいいのか、どこで練習したらいいのかというのが、なかなか分からなかったですね。多分、通訳を付ける人もいるんでしょうが、実際始まるのが何時からなのかも分からなかったぐらいなので、何時間通訳の方を拘束し、どのくらいの通訳料がかかるのか見当もつかず、お願いしませんでしたが、それで良かったのか悪かったのか…という感じです。
―日本とは全く別で、ある意味、ストレスが多いという感じですか。
正田 もちろんその国の言葉が分かればストレスは軽減すると思います。今回良かったのは、何カ国語も出来るコンテスタントのお嬢さんとお友達になり、ロシア人の彼女に主催者が言ってることを英語に訳してもらったことです。勿論ずっと彼女にくっついているわけにもいかないので彼女が弾き終わったあととか、たまたま近くにいてリラックスしている時にですが…。他のコンテスタント達も皆英語は分かるので待っている時などは彼らとも随分話しをして楽しむ事ができました。フランクフルトの街中でも10人中9人は英語がokでしたので、困ったのはコンクールに関してロシア語が分からない
という事でしたね。
―積極性が求められますか。
正田 そうですね。分からないことがあったら、自分から聞きに行かないと・・・。向こうの人もすごかったですしね。ちょっとびっくりしたのは、ぞろぞろと皆が集まって来て、主催者が「これから始めるよ」と…。「この帽子の中に数字の書いた紙が入っているので、それを一人ずつ引いてくれ」という感じで、「遠いアジアから来たあなたが最初に引いていいよ!」と・・・。考慮してくれたのでしょうか(笑)。それで「紙に書いてあった番号の練習室に行きなさい」ということなんです。すると急にあるプロフェッサー風のお母様が怒り出して・・・。多分ですけど、「うちの娘がこんな練習室で笑っちゃうわ」みたいな・・・主催者に向かってすごく怒っているんですよ。どうもアップライトの練習室にあたっちゃったみたいなんです。みんなの前でも構わずオーバーアクションで怒鳴っていました。日本人だったら、ちょっと審査に影響しちゃうかなとか、あたってしまったものは仕方ないとか思うのでしょうが…。そういうのがちょっとおもしろかったです。黙ってはいないんですね。後になってお話してみたらとてもフレンドリーな良い方でしたが…。
―練習室の環境はどうでしたか。
正田 練習室自体は、本番前の30~40分間与えられたと思います。それは良かったです。事前にアンドビジョンさんにお願いしていた練習室もあるんですよ。そこは、フランクフルト駅のすぐ前で、ジャズのスクールだと聞いていたんですね。実際、行く前は「アップライトだと思います」ということであまり期待しないで行ったんですが…。日本と違って、大きい「何とかスクール」とかいう看板が出ていないので、どこかなと思いながら探していると、怪しげな男の人が立っていたので怪訝な顔で対応したら、そこのジャズスクールのお兄さんで(笑)。入り口で待っていてくれたんです。何とその日は貸し切りで、グランドピアノが置いてある30畳ぐらいのとても良い部屋を貸して頂けました。思ってたよりもずっと良い練習室が使えたので、すごくラッキーだったと思います。フランクフルトに着いた日が4月6日だったのでちょうど復活祭にあたっていたんです。人っこ一人いないというか、お店も全部閉まっていて、だからかもしれないですね。どこに聞いても練習室は多分確保できないよという感じで行ったところ、多分そのお兄さんはお休みなのに来て下さって鍵を開けてくれ、2時間、3時間、ずっと待っていてくれて…。有り難かったです。
―講習会で用意してくれてる練習室というのは、事前の審査の直前とかそういったときですか。
正田 個別に、練習室で 審査前30~40分と、直前に実際に弾く会場で10分位弾かせてもらったと思います。
―コンクールでの練習時間というのはあまりなかったんですか。
正田 そうですね。でも、日本だともっと少ないところもありますし、それに比べれば割と弾けました。本番で弾く会場でも少し弾くことができましたし・・・。直前に本番用のピアノを触らせてもらえたので、そこはむしろきちんと時間を取ってくれているなという感じがしました。
―実際のところ、何名ぐらい受けられたんでしょうか。
正田 書類選考の段階で何人応募してどの位受かったかは分からないのですが、実際ファイナルに残ったのは、私たちが受けたカテゴリーで14カ国から集まった29名でした。A、B、Cのカテゴリーがあって、Aの14歳未満というところを受けたんです。Bが15~17歳、Cが18~20歳なんですが、A、B、C全部のカテゴリーで20カ国から集まってましたね。Aカテゴリーだけだと14カ国中一番多かったのがロシアの方達でした。
―審査自体は何日にも渡って行われたんですか。
正田 Aカテゴリーは2日間で済みました。それが終わって、最後に入賞者がセレモニーで弾くんです。だから、最後まで帰国せず、必ず残って弾いてくださいということでした。
―セレモニー自体はA、B、C全部終わってからという感じですか。
正田 カテゴリー別に行われましたが、演奏は勿論チッケトを買えばどのカテゴリーの演奏も聴けるようになっていました。
―ご覧になられていて、日本と海外で審査のやり方が違うなと感じられたことはありましたか。
正田 審査自体の大きな違いはありませんでしたがコンテスタントの見せ方というか舞台上の意識が日本の方と少し違うような感じはありました。平たく言うと強いというか(笑)。プロのように自信に満ちた感じで登場するので…。お辞儀の仕方も、日本のコンテスタントはどちらかというとどうぞ聴いてください。というようにゆっくりと丁寧にお辞儀をするのにロシアの女の子たちは、首だけをカクンと下にやっただけで、聴かせてあげてもいいわよ。という感じ(笑)。誰が偉いのか分からない感じでした。(笑)。審査自体は特に日本と変わらないと思います。日本にも海外の審査員の方がたくさんいらっしゃるのでそれほど驚くことはなかったです。ただ審査中後ろから見ていても審査員がのってるか退屈してるかはすぐに分かりました(笑)。
コンテスタントはヨーロッパ勢が多くて、私たちアジア勢は、日本と、中国、それから台湾の3国ぐらいだったんですね。目立つせいか凝視されましたね(笑)。「そんなに見なくても…。見たことあるでしょう?」みたいな感じで(笑)。私はCカテゴリーのコンテスタントと間違えられて、しつこく「何を弾くんだ」と聞かれたり…(笑)。日本の方は本番前は精神統一するか、黙って手を動かしたりしてますけど、ヨーロッパの方々は「僕はこの曲を弾くんだ」というふうに公言してきたりするんですね。すごいなと・・・。コミュニケーションの仕方の違いでしょうか…。だから、待合室の感じはちょっと違いましたね。ピリピリもしているんですけど、日本の待合室みたいにシ~ンとしてないんです(笑)。会場練習のときも、次の人が入ろうとしたら「あなたに入ってほしくない。出てください!」とシャットアウト。あまりにもはっきり言うのには驚きました。練習時間が過ぎて係の人が止めても全然平気で弾いているし…。「あなたは十分に弾いている!」とか言われてるのに全然平気で…(笑)。でも驚いてばかりはいられないですからね(笑)。
―そんな中で彩音ちゃんはどういうふうに自分を保っていましたか。
正田 まわりの事は気にしないでいつものように自分の時間を過ごしているという感じでした。ずっとイヤホンで何か音楽を聴いていたんですよ。他の人から見るとストイックに眉間にしわ寄せて聴いているし、絶対にコンクールの曲を集中して聴いているんだと思うじゃないですか。そしたらアニメのテーマを聴いていたとか・・・。難しい顔してたのはパート別に分けて聴いていたからだそうで…(笑)。コンテスタントだと思われてなかったみたいです。一緒に来ていた弟ぐらいに思われていたみたいで…。何せ私がコンテスタントに間違われるぐらいですからね(笑)。皆さん大人っぽいんですよ。なので彩音の事を意識してる人はいなかったですし、彩音も全然気にしていなくて、自然体でした。
―煩わされずに・・・。逆にすごくいい方向だったんですね。
正田 そうですね。言っていることも分からなかったので、適当にやっている感じでしたね。
―海外でコンクールを受けてみて、彩音ちゃんの演奏が変わったなとか、心境が変わったなということは何かありましたか。
正田 本人が言うには、国内でも海外でも気持ち的にはあまり変わらないそうです。ただ、日本の場合は待っているときもシーンとしていているので、他人に何か影響を及ぼされるということはほとんどないんですね、自分さえしっかり集中していたら。でも海外では今回のように、いろいろ話しかけられたりすることもあるし・・・。同じカテゴリーを受ける女の子が「私はこのコンクールをとてもいいものにしたい。私はこのコンクールにかけている。」というふうに言ってきたんですが「あんなこと言ってきた!」なんて、動じちゃうような子はちょっとどきどきしちゃうかもしれないですね。
―なるほど。割と肝が据わった感じの方のほうがいいという感じでしょうか。
正田 そうなんですかね。気にしないことだと思います。いつもの自分を出すことができればベストなので。
―実際に受けてみて、海外コンクールに対するイメージが変わったとかいうことはありますか。
正田 受けるまでの書類の書き方などで、逆に日本のコンクールのきめ細やかさというのを改めて感じました。日本のように待っているだけでは、そこまでたどり着けるかどうか・・・というところなので、分からないことはどんな手段を使っても解決しないといけないと思いました。自分で出来なければアンドビジョンさんみたいなところに頼んだりして、正しい情報を入手しないと、間違っていることもありますし・・・。実際、写真も英語版では2枚用意と書いてあったのが、ドイツ語版では3枚と書いてあったのでそれを調べてもらったら、これはやっぱり訂正ですと・・・。そういう類いのことは多々あるので、日本のコンクールのようなきめ細やかさは期待できないです。行ってみなければ、練習室もあるかどうかは分からないし…。あなたのことを気に入ったら貸してあげるよという感じの時もあるそうです。
―怖いですね。
正田 だから、最悪練習する場所が無くてもいつでも弾ける状態にしとかなきゃいけないですね。あったらラッキーぐらいに思っておかないと…。
―本当に日本とは違うということですね。
正田 そうですね。日本とは違いますね。
―今回、このコンクールを受けてみて、将来こうしたいとかそういったものを見えてきたとかいうことはありますか。
正田 これは本人というより、私が思ったことなんですけども、日本では割と選曲に対して慎重に年齢相応の楽曲を選ぶケースが多いように思いますが、今回、皆さんの選曲の難易度があまりにも高くてびっくりしましたね。子供がこんなの弾いていいのかなという選曲で皆さん来られていたので・・・。考え方の違いだと思うんですけど、技巧的に弾きやすい曲でも、精神的、音楽的に完成度高く仕上げてもってくるか、又は逆に難易度を高くして技巧を見せるのか…。今の時点ではどちらがいいのか分かりませんが、実際1位になった中国の方は、すごく難しい曲を持ってこられてたんですが、それがまた上手なんですよね。音質とか音楽的とかそういうことよりも、ぐんぐんと押してくるタイプの演奏だったように思います。コンクールによっても年齢によっても審査基準は少し違ってくるとは思うんですが、圧倒されましたね。選曲もよく練られていておもしろかったです。
―技術面というか、技巧的なところが評価されるような感じですか。
正田 勿論、音楽ですので技巧だけでもだめですよね…。難しいところですね。今回は皆さん思ったよりも難易度の高い曲を持ってこられてたので、結構技巧重視なのかなと思ったりもしましたけど、そこの兼ね合いがコンクールによっても違いますし、あとはジュニア部門というのがあると思うんです。勿論大人と同じ曲を弾いても大人には敵いませんが、将来を見越して…。みたいなところもあるんでしょうか…。
―なるほど。
正田 難しいエチュードがやっと弾けた!と思っても向こうへ行くとまだまだ…(笑)。
―英才教育みたいな感じですか。
正田 そうですね。そういう感じでした。ご両親も音楽大学の教授という方が多かったです。
―その中で戦うのも大変ですよね。
正田 別の角度から見てもらうしかないですね(笑)。
―これまでのコンクールで知り合った人と今でもお付き合いがありますとかいうつながりはありますか。
正田 コンクールが終わって帰国後すぐに、授賞式の模様を撮ったビデオを送った人はいるんですけどお返事が返ってくるということはなく、未だに、うんもすんもありません(笑)。頼まれたから送ったのですが…。
―届いたんでしょうかね。
正田 そうですね。どうなんでしょうね。それさえも分からなかったんですけど・・・(笑)。ドイツの方でしたからね。届くと思うんですけど。他の用件でドイツ在住の日本の方に送った時には届きましたから(笑)。おしゃべりしてるときはとても感じがいいんですよね(笑)。おもしろいですよね。だから、いちいちかっかしているとだめですね(笑)。ドイツの方が皆さんそうではないですから。
―今後、挑戦してみたいコンクールとかはありますか。
正田 ちょうど年齢がジュニアからシニアに変わる時なんですね。そうなると持ち曲も少ないし大人の方と一緒となると難しいですね。まず勉強してからです。
―今後、コンクールを受ける方にアドバイスがあれば一言お願いいたします。
正田 良かったのが、自分たちで、調理もできるキッチン付のホテルを予約したんです。たまたますぐ近くに新しくスーパーマーケットがあって…。そこがすごく大きいところで何でも揃ってて。食事に関してはコンクールが終わるまで自分たちの食べたい食事ができたということです。日本のようにすぐにコンビニがあるわけでもないし、自動販売機もないですし、飲み物の確保などにも気をつけました。多少の食料と飲み物はいつも持ち歩いていると安心だと思います。
―お食事も体調管理という点でも大事ですよね。お部屋で自炊をされていたんですか。
正田 そうです。コンクールまでは部屋で食事をして、終わってから街へ行ってその地のものを食べました。
―ありがとうございます。アンケートになるんですが、前回ご利用いただいたサポートに加えてもっとこういうのがあればいいなとかいうものがあれば、今後の参考に聴かせていただきたいのですが。
正田 すごくよくやって頂きました。対応も早くてものすごく助かりました。初めのVHS,DVDの審査でリージョンフリーというのがあったんですが、それについての対応が誰も分からなくて、不安に感じた事ぐらいです。結局は平気だったんですけどね…。またこの語学とは違うところの心配ですよね。それくらいです。
―今後もまたご協力いただくかも分かりませんが、よろしくお願いします。きょうはお時間ありがとうございました。
正田 いえ、とんでもないです。ありがとうございました。