秋山 夏紀さん/バレエ教師
・沼津東高校卒業
・英国ロイヤルバレエスクール留学
・フェリス女子学院大学中退
・身体均整師(ボディデザイナー)資格取得
・バレエダンサー専用の整体師・トレーナーとして活動
・平成26年 K-BALLET SCHOOL Teachers Training Couse合格
-まず初めに先生の簡単なプロフィールとどういうご経緯でバレエを始められたのかをお話いただけますでしょうか。
秋山先生:始めたのは4歳のときです。静岡県のバレエ教室で始めまして、始めた頃からバレリーナになりたいと思っていたんですが、プロを意識しだしたのは中学ぐらいで、外部の講習会に参加し始めたりしました。そのときの先生の勧めで、中学校の終わりにロイヤルバレエスクールのサマースクールのオーディションが、もう提出期限は切れているけどダメ元で出してみる?と言われて、写真オーディションだったんですど、提出しましたら合格通知が来ました。それが1999年だったと思うんですけど、それでサマースクールに高校1年の夏に行くことが決まりまして、サマースクールだけ行って2週間で終わりと思っていたんですけど、1週間目のときに当時ディレクターのゲイリーン・ストック氏の部屋に呼んでいただきまして、あなたがもし本気でダンサーを目指すなら入学を許可するけれど、どう?っていうお話をいただいて、スカラーは出なかったんですけど、その年の9月から、来月から来ていいけどどう?というお話をいただき、それで9月から入学となりました。
-芸術監督直々に呼ばれるというのは素晴らしいですよね。
秋山先生:いろんなパターンがあるんですよね。
-締め切りに間に合ってないけど、送って、それで実際に行かれたという。何か導かれていたと感じますね。
秋山先生:今こうやって教師になってみるといろんなところを、それこそ生徒に心配だから受けさせたり、ほかにも考えなさいよ、と言っている自分がいるんですけど、その当時、私が子どもの頃って全然情報がなくて。しかも静岡県っていう地方で親も詳しくなかったので。ロイヤルバレエスクールとオペラ座ぐらいしかバレエ学校を知らないんですよね。あとロシアぐらいしか知らなくて。これがサマーのオーディションで、これが通年のオーディションで、という感覚も知らずにそのときは決まりましたね。で、一応3年間行くつもりで行ったんですけど、パドドゥクラスの中で、あまりないことと今は言われるんですけど、男の方に乗っけてもらうショルダーリフトという練習中に私が後ろに落下してしまいまして、お尻から落ちた状態で、それから診断が実際に出たのが10年後ぐらいになるんですけど、骨の周りの硬膜、脊髄の膜が傷ついていまして、脳脊髄液が漏れる脳脊髄液減少症っていう病気がそこから発症してしまっていたんです。その患部、お尻の痛みはヒビが入った程度の痛みだったんですけど、頭痛と船酔い状態の吐き気とだるさというのがずっととれなくて、まともにレッスンがそこから受けられなくなってしまったんです。それが留学してから10カ月後ぐらいです。留学で来て精神的に病んでしまう子って珍しくないんですね。それと勘違いされてしまって、鬱病だということで、すごくケアしてくれるロイヤルは整ったちゃんとした学校だったんですが、、的を得た診断が下りず、結果的にダンサー自体を諦めて留学から1年半後ぐらいに帰国してしまうんです。戻って、日本の先生は、まだ17歳なんだからダンサー目指せば?と言ってくれたんですけど、なんせ体調が悪くて、自分でも、鬱病と言われたので鬱病なのかな?っていうことで、もういいです、やめます、でもバレエの先生にはなりたいかもしれない、みたいな感じだったんですけど、そこからいろんなことがスイッチオフになった状態で、高校もとりあえず卒業したんですけど、卒業したときに、バレエの先生はおこがましいからサポートする人になりたいと思いました。大学は英文科に進んだんですけど、それより自分が重視したのは、国家資格ではないんですけど、民間の整体の専門学校に入りまして、ケガした子とかのトレーナーというか治療家を目指し始めました。2年の整体の専門学校に行きまして、その頃、やっとその病気の診断が日本で下りたんです。それで手術をしたら体が元気になりまして、それでもう一度、バレエの道に返り咲きたいというよりは、整体ということで、バレエの先生に頼んでアシスタント、本当にバレエ教室のアシスタントと、取った整体の資格をどう生かせるだろうかというのを考え始めたのが二十歳すぎぐらいでした。そのとき静岡県にいたんですけど、そのあと、自分の能力がどんなものか、あと何を勉強したいのか探りたくて、首都圏で2、3年ほどバレエのフリーランスの教師をしたり、整体というか、マッサージ、コンディショニングをしたり、トレーニングの勉強もしたくて、加圧のパーソナルトレーナーをしたりという生活をしました。そのあと、静岡県に戻って、本当の白衣を着た整体師を、5000人ぐらい治療したらいいかなと自分で決めて、整体院に就職しました。整体師を2年半ぐらいして、そこの整体院に勤めている間に縁あってバレエ教えてほしいんですけど、と言われたことがきっかけで今に至ります。今はバレエ教室を開設してから5年目になります。
-本当すごくいろいろご経験されて今に至るんだなというのが今のちょっとしたお話ですごくわかりました。その後、後遺症は大丈夫なんですか。
秋山先生:今という意味では大丈夫ですね。治療中というふうに病院では言われているんですけど、特に大丈夫です。
-本当に治ってよかったですよね。
秋山先生:そうですね。ダンサーに戻るほどは治せなかったので。でも、日本人の男性ってパドドゥ組むときにすごく丁寧だしうまいですよね。それ自体も知らなくて、事故があるなんてこともあまり感覚的に、日本人の先生方としか組んだことはなかったので、こういうことあるんだ、っていう。私のときも日本人の男の子が近くにいてくれて、僕なら絶対こんなことしないよって言っていたんですけど。でも、お互い生徒なんだよな、そのときはそういうふうに思いました。責めるとか、恨んでないんですか?と言われるんですけど、というよりは、お互い未完成なんだな、男性もこういう時期あるんだな、って感じで。お互いにいろんなことがありますよね。
-そのケガを経て、整体という体と向き合う方向に行こうと思ったのも、そういうご経験を何か生かしたいという思いからなんですか。
秋山先生:そうですね。苦しい気持ちがわかるから支えたいというのと、もう一つ衝撃だったのがロイヤルの整ったサポートシステムというんですかね。フィジオセラピストも常駐して、その方たちに経歴を聞くとみんなダンサーをちゃんとして、ダンサー生活を終えたあと、クラシックバレエの専門の、日本で言うと理学療法士みたいな感じですよね、大学に行って、大学で資格がとれて、国家資格をとって、バレエのフィジオセラピストとして活躍している。それをロイヤルバレエスクールが雇えている。その人が、いわゆるバレエの先生と連携をとって子どもたちを支えているという教育システム自体にすごく衝撃を受けたんです。自分が経営的にそこまで作れるとは思わなかったので、自分一人で何役できるのかなと。結局、そこを真似したくなったというか、それが大きかったですね。
-日本でもそういうことを採り入れようという動きがあるのは本当最近ですよね。
秋山先生:そうですよね。最近すごく盛んですよね。
-先生が当時いらっしゃったときはまだ日本ではそういうのは浸透していなかったですしね。
秋山先生:全く浸透していなくて、誰に聞いてもわからなくて。インターネットで調べてみてもわからなくて、バレエ解剖学とかバレエ医学とか、今それで検索したら何件も引っかかるんですけどそのときは全くなかったんです。
-サマースクールに行かれたときのお話をお伺いしたいんですが、日本人の生徒さんはどれぐらいいましたか。
秋山先生:日本人は私を入れて3人でした。男の子1人で、女の子1人と私で、男の子はその年の9月からロイヤルの入学が決まっていた子でした。
-2週間のレッスンではあったんですが、日本でやられていたレッスンと、なにか違うなと感じられた部分はありましたか。
秋山先生:その当時は日本と違うという意味では、ポジションにすごく厳しいなという感じはしました。今はその意味がわかるんですけど、そのときは、クドゥピエはここ、ルティレはここ、ってそんなにそれまで深く考えないでやってきたなとは感じました。
-2週間のサマーで、寮の生活ですよね。お食事や生活の感じはいかがでしたか。
秋山先生:食事は、サマーのときは朝昼晩寮で出してくれたと思うんですね。なので、自分でスーパーに行ったりする必要はなくて、フルーツと野菜とお肉と、という感じで。私は、まあこんなものか、っておいしくは思わなかったです。昼はキャンティーンで自分で選べたのかな、という感じです。
-実際に9月からご入学されて、また寮での生活ではあったと思うんですが、カルチャーショックなど苦労された部分はありましたか。
秋山先生:数えきれないほどあったと思うんですけど、学校に入ると、食事が一切自炊になったんです。サマーのときの感覚で私は行っちゃったんですけど、スーパーに行って買い物をして、全部自炊をしなきゃいけなくて。その辺は、何を冷凍しなきゃいけないのか、何を電子レンジで調理できるのか。日本ではある程度料理の準備はしていったんですけど、食材も違うのでその辺が苦労というか、大変でした。あとは、すぐ決まっちゃったので語学も私は大して準備をしていかなかったので、行ってから1日に起こったことの復習を、毎日英語の勉強をしていたんですけど、1日中、この単語わからない、とか、この言い回し、自分はわからないっていうのを全部メモしておいて、家に帰ってから辞書とか、友達に聞いたりしながら勉強していました。バレエ学校の中で使う英語は2カ月ぐらいで、なんとなくとっさのことも含めてわかるようになったんですけど、それ以外の、例えば銀行口座作るとか、それ系は難しかったですね。というのと、あとは入り組んだ会話、友達の悩んだときの会話とか、泣きながら話している会話を聞き取るのは、やはり半年ぐらいはかかったなかという意味で、人間関係も今思うと、意思の疎通が難しかったなとは思います。語学どれぐらい必要ですか?って私の生徒も世界を目指す子がちょこちょこいると聞かれるんですけど、バレエのレッスンはある程度で受けられるんです。ただ、会話を人として、人間関係を構築していかなきゃいけないバレエレッスン以外での場所で、そっちでもやれないとバレエ学校という場所で楽しく生活ができないので、そっちはもうちょっとシビアに準備をしていくべきだったと感じました。あとは、バレエの話なんですけど、先ほども言ったように、サマーはそれでもまだ通年の、本チャンの入学から比べたらフリークラスだったなと感じたんです。もっとポジションに対してうるさかったんです。あとは、アンディオール、私が基礎だと思っていたことって、私の中でそれまで基礎というのは、いわゆるシンプルなことっていうんですかね、簡単なこと、もしくは自分が超えたんじゃないかって勘違いすらしていた気がするんですけど、基礎っていうのはずっと続く、永遠に難しいものなんだっていうのを入ってから改めて感じて。タンジュとかデガジェとかにものすごい時間を使ったんです。プリエとか、内腿の使い方。英語ですごく印象的なのは、タンジュはかかとから先に出してつま先から先に戻る、っていうそれぐらい英語でスラスラと言えるようになっておきなさいよ、とすごく叱られたのがめちゃくちゃ記憶に残っているんですけど、それを日本語でも言ってこなかった私にとっては難しかったんです。でもこういう教育を何年間も、ロワスクールで受けてきた子たちと肩を並べて、ここからスタートしなきゃいけないっていう中で、4回転回る、とかが世界の壁じゃなくて、これが世界の一流のバレエ教育なのか、というのを、雷落ちるぐらい感じて。今まで何をやってきたんだろうという感じで、初めてバレエのポジションとアンディオールの基礎に向き合った気がしました。その辺が、慣れる、慣れないというよりは、身につけてきたものの自分の薄さを痛感せずにはいられなかったという。でもこれ、留学した方に聞くとみんなそう言うんですけど、そうすると日本のバレエ教育自体が、っていう話になるので、それが今の私につながるんですけど、でもそのときは、私だけ遅れている、私だけなんちゃってバレエやってきた、という感じでした。だから日本で言う、留学するとき基礎が大事ですよ、とか、基礎ができてからね、っていうその先生たち、私も含めて使ってらっしゃる基礎という言葉のニュアンス自体がもしかしたら世界とずれがあるのかもしれないですよね。
-学校でのスケジュールは大体平日は月曜日から金曜日の朝から夕方まですか?
秋山先生:そうですね。朝から4時、5時過ぎぐらいまでなんですけど、その当時は週の半分ぐらいは午前中アカデミックで、学校の勉強だったんです。なので例えば8時半とかに行って、留学生と現地の子と分けられて、両方とも普通の座学の、数学とか英語の学校の授業なんですね。留学生のアルゼンチンの子とか、台湾の子とか、私など日本人の子は留学生チームでひたすら英語の授業で、ランチをしてから12時半、1時ぐらいからバレエのクラシックのクラスから、例えば次はコンテンポラリーで、コンディショニングでピラティスをやって、という感じでした。で、朝の9時からバレエレッスンという日もありました。土曜日が半日で日曜日が休みという感じでした。なので学校には朝から夕方まで。
-お休みのときはどのように過ごされていましたか。
秋山先生:お休みは大体友達とゆっくりとスーパーにお茶しがてらに行って、食材買って、帰ってきて、ですかね。それか、お出かけするにしてもロンドンにゆっくり買い物行ったり、あとバレエを見に行ったり。バレエを見に行くときは土曜の夜とかに行ったり、友達と過ごしていました。
-オペラハウスとか見てらっしゃると思うんですが、ご覧になられてどのように感じられましたか?
秋山先生:ロイヤルバレエ団が上演している作品の中で、自分の予想以上に古典じゃない作品、コンテンポラリーまでいかなくても、自分が知っている作品がいかに少なかったかということで、こういう作品を上演しているんだ、っていうのを、すごくレパートリー多くというか、コンテも含めて、そのときは意味わからないのもやっているんだな、なんて思ったんですけど、すごく多彩なバレエ団なんだな、というのを感じました。あとは、ロイヤルバレエスクールの子はバレエのチケットとバレエ用品、フリードのバレエ用品を3割で全部購入できて、特別扱いなんだな、ありがたいなと思ったのがもう一つと、見に行かせてもらうときは、席自体はよくないんですけどすごい安い金額で見れました。足しげく通っている子もいたんですね。私はそんなに熱心に行ってなかったんですけど、本当に熱心に行っている子もいて、ほぼ立ち見だけど行ってくるよ、なんて言って。見るということがすごく勉強になるんですけど、日本ってそんなに勉強になるほど行けないんですけど、ピンキリで、安いチケットで見させてくれるんだなという国の文化の差を感じました。ちょうど私のとき、新しいオペラハウスが完成した年で、こけら落としのパーティでデフィレのような作品で出演もしたんですけど、パーティみたいなのもやった記憶で、そのときはオペラハウスで、始まるまでシャンパン飲んだり、かなり豪華な感じでやっていて、バレエ史ってチラッとしか勉強したことなかったんですけど、ちょっと豊かな人たちのお食事したりしながら、さらにもっと楽しむみたいな、そういう世界観なんだなと。何というか、文化丸ごと衝撃的に受け取ったという感じでした。愛されてる文化なんだな、一般の人に大事にされているんだなと感じました。
-お食事して、観劇して、お酒を飲んで楽しむという、社交界の流れじゃないですけど、そういうのがありますよね。
秋山先生:そうですよね。日本人だと、バレエ見たことある?という感じで、ないと答えるかバレエ関係者があると答えるか、それぐらいなんですけど、そうじゃない、社交界というか、イギリスの人たちの生活の一部にバレエがなっている感じとか、王室とつながっている感じとか、マーガレット王女がみえた公演のときもあったりとか、切り離されてないっていうところにびっくりしました。
-先ほどオペラハウスのほうにご出演されたとおっしゃっていましたが、いかがでしたか。
秋山先生:すごく広くて、舞台袖からの裏側、バックヤードがすごく天井も高くて広くて。そのときは何かの作品はやらなかったので、総勢皆でチュチュ着て出てくる感じだったのですごく広くて。オペラハウスの中のスタジオもものすごいたくさんのスタジオが迷っちゃうぐらいあって、きれいで、スクールも今はそこなんです。私のときはまだ、移行するよというときに私は帰ってきちゃったので、その前のバレエ学校はバロンズコートでロンドンよりちょっと離れていたところだったんですけど、最新の施設という感じでした。クラシックな感じというよりは新しい感じでした。
-その後、先生になられてもう5年ぐらいとおっしゃっていましたけど、留学したいという生徒さんに向けて何かアドバイスはございますか。
秋山先生:いくつかあるんですけど、一番自分の生徒にも言っているのは、もしかしたらみんなが当たり前と思っているアンディオール一つがダンサーの価値を決める、じゃないですけど、そこでダンサーの違いを見られるから、顔の位置から足の使い方から、ものすごく私は細かく指導するから、その指導の細かさが当たり前だっていうその感覚、その指示にスピーディに自分が応えるっていう、そういうレッスンにするように、というのは口酸っぱく言っているんです。というのは、今私はチェケッティを学んでいるんですけど、その前はRADも学んでいたんですが、メソッドが違うとバレエっていろんなが変わっちゃうじゃないですか。でも唯一一つの、これなら世界中通用するというメソッドは私の結論では無いなと思ったんです。ただ、そのメソッドが示しているところぐらいの細かさで、今はチェケッティとかロイヤルメソッドの軸でやっているんですけど、そこまで応えられるダンサーたちを育てていればメソッドが変わっても、今まではこれだ、これを変えるんだ、って変えられると思うんです。ところがそこまでの細かさでの指導も受けたことがないし、そこまで意識したことがないような感覚だと対応できなくなると思うので、ポジションとか体の使い方ということを細かすぎるぐらい、細かく意識を日々するということが一つと、表現というのが突然本番だからできるものではないので、ピルエットならピルエットのワルツの音楽を聴いて、最大限自分が表現をする、毎回毎分するという。いつスカウトマンがあなたの踊りを見ても、自分で今日の踊りは満足できた、自分が今日の踊りは勝負をかけてできた、って思えるレッスンを毎回積みなさい、本番だと思ってやって、っていうのは言っています。日本人の子たちはコンクール上手だけどレッスン下手、って言われちゃうじゃないですか。なので、その辺はすごく力強く鍛えています。もう一つは語学ですね。フランス語もドイツ語も英語もやるのは不可能だと思うけど、一つお金の掛からない方法で、本当に留学を目指すならお金の掛からない勉強の仕方を始めなさい、というのは言っていますね。バレエとお金がセットなんですけど、ある程度やってから英会話の塾に行くとか、ある程度やってその姿を見たお母さんが、出してあげようか、っていう流れが成功につながると個人的に思うんですけど、お金掛けたら掛けた分だけよくなると親子で勘違いしちゃう人もいるので、そういうことでは全くないというのは人間教育でもあるので、言っています。お金の掛からない努力の仕方をまず始めなさい、って。その方法はいくらでも教えるから、というのは言っています。レッスンと語学と、あともう一つは、私が結構無計画な留学だったので、今たくさん情報があるから計画的に行きましょうというのを言っているんです。なぜかというと、一番留学適齢期というか、考えるのが中3ぐらいだと思うんです。中3って日本の子たちが、受験が絡まってきて一番危ない時期なんです。そうすると、中1、中2を、もう中3は受験で使えないから、っていう思いで準備をしてきて休むのと、全然準備をしてこなくて休むのと全然違いますし、そのために勉強しておくのも一つだし、バレエでここまで結果が中2の時点で出せるようになったから、中3は勉強をとらなくていいか、ということもそうだし、私自身が勉強もしてきた人なので、流れで勉強しなくなっちゃった、バレエに邁進しすぎて勉強できなくなっちゃったっていうのは言い訳にしか聞こえないタイプなんですね。言い訳を自分でするって自分が結局悲しい思いをするから、どういう未来を目指すから中1はこう過ごす、中3はこう過ごす、高校はこう過ごす、このぐらいまでには結果を出したい、っていうのを親子で必ず計画を立てましょう、と。その三者面談的なものは、プロを目指す子には私は必ずするんです。その子と一緒に時系列で線を引いて、一緒に計画を立てるということは、今足が痛いときにコンクールで無理する必要ないよね、とか、そういうふうに、かなり若いうちに結果を出さなければいけないバレエの世界なので。お金も、コンクールで全部使っちゃいましたとか、そういうふうにならないように教師としては計画を立てさせますね。それを留学で出す子にはかなり丁寧に指導します。
-先ほど、ケガなどお話出たんですが、ケガと向き合うのはどうしてもつきものだとは思うんです。どういったケアをされてますか?
秋山先生:私はもちろん整体師として治療にもあたりますし、それだと足りないときがあるので静岡県全域の接骨院と提携を結んでいまして、生徒の自宅の近くで治療してもらうのが一番と思うんです。健康保険が適用になるとさらにいいと思うので、健康保険適用の接骨院と提携を結ばせてもらって、連携をとって治療はしています。あと、そもそもケガをしにくい体を作らなければ、というのは教師の役目なので、解剖学に詳しい教師に、うちの生徒たちを世界に出すためにピラティス学んできてくれない?とお願いしましてピラティスの資格を2年、3年がかりでとってきてくれて、今は彼女のおかげで、プロを目指す、目指さないに関わらず、小学校の低学年からピラティスのグループレッスンを導入して、さらにプラスしてパーソナルレッスンも組めるようにしました。一番最初に言ったロイヤルバレエスクールのマネをしたいんです、っていう、そのミニチュア版ができたらいいなということで、トレーニングとしてのピラティスとケアとしての治療というものと、軸になるバレエというものを今スクールに盛り込んでやらせてもらっています。
-今現段階で、ロイヤルバレエのミニチュア版とおっしゃっていましたが、今後先生の目指される日本のバレエ界、もしくは今後日本と海外とのバレエというのはどういった関わりを持っていこうと思われますか。もしくはどうなっていくだろうと思われますか。
秋山先生:大きいですね、急に。私がダンサーを今してたり、プロの方の作り手側に回っていると全く違うこと言うと思うんですけど、今私の中で、アーティストの部分って1割ぐらいしかなくて、9割教育者だと思って指導をしているんです。そうすると、日本のバレエと世界のバレエとなったときに、いいお答えになるかわからないですけど、バレエという踊りのスキルをつけるということをもし今までの日本の先生方がしてきたとしたら、もしくは上流の習い事をさせるという意味合いでしてきたとしたら、その辺は私は原点に戻りたくて、茶道とか花道とか道とつくもののように、一つのバレエ道として人間をちゃんと育てたいという強い思いが今はあります。それはなんでかというと、結局日本のものではない文化である、バレエというものを背負って世界に出るとしたら、あなた何なの?っていうところ、もし英語ペラペラになっても、やっぱり問われちゃうんです。そうすると、日本人として、例えば自分の荷物はきちんと整理するとか、日本人として思いやりを持って、自分が主役をいただいてもコールドの人たちに思いやりを持って接するとか、例えばパドドゥを組んだら、相手ときちんと話をしてパドドゥを作っていくとか、人としてどう在りたいかというのを常に軸に、プラスダンサーとして仕事をするというのはどういうことか、を考えられる人、そういう人間を育てたいなと思っているんです。それが日本人がわざわざバレエをする、バレエで海外に行くときに価値をしっかりと見せてこれるポイントになるんじゃないかな、と思っていて、ただそれを覆されるぐらいのいろんな闇とか誘惑が多いと思うんです。よくご存じだと思うんですけど、お金持っている人のほうがいいんじゃないかとか、見た目がきれいだから得だとか、残念ながらバレエで進めば進むほど知らなくていいようなことを成長期にみんな知っていくと思うんです。そういう小手先の生き方ではなくて、例えばロイヤルバレエに行って、みんな私の周りがたばこ吸っていたりしたんですけど、友達がたばこを吸っていても、ドラッグやる子がいても、すごく冷たいお嬢様タイプの子がいても、自分はどう在りたいのか、って自分に問える人間性を作らなければ、英語しゃべれようと肉体が美しかろうと全く意味がないと私は信じているので、日本のバレエ教育の一端を担わせてもらっているとしたら、そこに力を入れたいなと個人的には思っています。それがもっと世界と対等にやれるようになるポイントなのかなと。以上です。
-大変貴重なお話を伺えまして、ありがとうございます。
ナツキバレエアカデミー
http://natsukiballet.com/index.html
神田 紗綾さん/トビタテ留学JAPAN/デンマーク・ロイヤル・バレエ団サマーコース
◆プロフィール
2007年より秋田市内でバレエを始める。
2017年〜現在 里美バレエスタジオで齋藤里美、齋藤純可に師事
2017年〜現在 和田亜美ジュニアモダンバレエクラスにて和田亜美に師事
☆資格取得
Royal Academy of Dance Advance Foundation→ Distinction(優秀高得点)合格
Royal Academy of Dance Intermediate→ Distinction(優秀高得点)合格
Royal Academy of Dance Grade 6→ Distinction(優秀高得点)合格
「2018年 日本バレエ協会東北支部バレエコンクール 入選」
-これまでバレエをされてきた簡単な経緯、経歴をお話いただいてもよろしいでしょうか?
神田様:6歳の頃から姉と一緒に秋田市のカルチャースクールでバレエを週1回習い始めて、そのときに習っていた先生が、カルチャースクールから自分のスタジオを立てるということになって、その先生についていって、8歳のときに、大きな、普通のスタジオに入っ
て、そこからは週3回から始めていって、小学校6年生のときには、週6回バレエをしてきました。中学校1年生のときに違うバレエ教室に移って、そこでの先生がイギリスのバレエ学校に入学して卒業した、すごく素敵なバレエダンサーの先生で、そのときから、私
もヨーロッパに行って短期留学を高校生のうちにしてみたいなと思って。中学校3年生までそのバレエ教室で続けていたんですけど、高校1年生になってまた新しいバレエ教室に移ったとき、その先生の娘さんがセルビア国立バレエ団でバレエダンサーをしている先
生で、海外のバレエ学校の情報とかをその先生からいただいて、自分のバレエ留学が実現するかもしれないな、と思っていて。高校3年生になったとき、たまたまアンドビジョンさんのサイトの、バレエ学校の紹介みたいな感じのを見ていたとき、デンマーク・ロイ
ヤル・バレエ団のサマーコースというのを見つけて。私、もともとロイヤルバレエ団とか、王立のバレエ団が結構好きだったので、これだ、と思って、デンマーク・ロイヤル・バレエに行きたいなと思いました。
-お若い頃から周りの先生が留学経験があって、先生のお嬢様が海外のバレエ団でご活躍されているとか、以前から海外のバレエ団、バレエスクールを意識されていたということですね。
神田様:はい、そうですね。
-今回デンマークの講習会に参加されてどうでしたか?
神田様:周りのバレエダンサーになりたいという子たちは本当にみんな意識が高くて。身体的な素質もそうですけど、日本人とは比べ物にならないぐらい、甲が出ていたり、足が長かったり、顔がちっちゃかったりっていう、本当日本人とは違うところにかなりショ
ックを受けたんですけど、でもそれ以上に、日本人って日本人にしかできない繊細な踊りってあると思うので、それを意識して。体が大きいと大きい踊りにしかならないんですけど、私はあまり大きいほうじゃないので、日本人にしかできない、外国人には届かな
いような細かいところまで頑張ろう、というのを意識して講習会を受けました。周りは本当にレベルの高い人たちで、私もすごく刺激を受けました。
-全体では何人ぐらい参加されていましたか?
神田様:今年は200人を超えたらしいですね。
-すごいですね。そのうち日本人はどれぐらいいましたか?
神田様:日本人は私のほかに、一つ下なんですけど、1人だけいました。
-ほかにはどこの国の方が参加されてましたか?
神田様:やっぱりヨーロッパが多かったです。北欧の人がすごく多い気がしました。
-授業の内容、タイムスケジュールはどんな感じでしたか?
神田様:9時半から11時までがクラシカルテクニックという、普通のクラシックの練習で、11時から12時の1時間がポワント、トウューズの練習でした。で、12時から1時までがお昼休みで、1時から2時15分までが、1週目がパドゥドゥで、2時15分から2時45分まではま
た昼休憩みたいな感じで休憩して、2時45分から5時までがモダンテクニックとか、あと、2週目だとシアターダンスというダンスの授業がありました。
-バレエは普段日本とされているバレエとあまり変わらない感じでしたか?
神田様:デンマークでのレッスンは、日本でするよりも長かったです。バーレッスンとかでも、ものすごく長くて、覚えるのが大変でした。
-ポワントで何か、日本と現地でのレッスンで何か違いは感じたことはありましたか?
神田様:ポワントは、バーの持ち方が違って、両手バーを持つときに、手をクロスされるんです。手をクロスしてずっと練習して。日本では、手は必ず肩幅でバーを持つんですけど、クロスさせるのが結構新しくて。でもそっちのほうがバランスとりやすかったり、
足のほうに集中できたので、とてもいいなと思いました。
-パドゥドゥを練習されるのは参加されている男の子と組むと思うんですけど、普段同世代の男の子と組む機会がそんなにないかと思うんですが、どうでしたか?
神田様:日本でパドゥドゥを組むと、パドゥドゥの相手ってほぼプロしかいないじゃないですか。なので、すごく上手なんです。私が下手で変化球を投げても受けとめてくださる先生方ばかりなんですけど、デンマークでパドゥドゥの練習をしたときは、相手も学生
でこっちも学生なので、下手くそで、練習は悲惨な感じでした。どったんばったんみたいな感じで。でも失敗しやすくて、逆にそこがよかったです。
-パドゥドゥの場合は1クラス、何人ぐらいいらっしゃいましたか?
神田様:うちのクラスが30人いたので、それに対して男の子が15人ぐらいいました。なので45人ですね。
-参加されてた生徒たちは普段どこでトレーニングされているとかってお話されましたか?
神田様:スウェーデンロイヤルバレエ学校とか。あと、北欧ではないんですけど、ロイヤルバレエスクールとかもいました。
-そうなんですね。モダンダンスはどんなことをされましたか?
神田様:ペアになって、目をつぶって、ペアのもう一人の相手がその子の肩をもって、目をつぶったまま歩かせて、ぶつからせないようにする、人を信頼する練習があったり、あと週の最後の日にパフォーマンスがあるんですけど、そのときに披露するレパートリー
の練習とかしました。日本で私もモダンのレッスンを週1回だけ受けていたんですけど、そういうレッスンとはちょっと違って、もっと難しい練習でした。
-それは、動きが新しいという部分で難しく感じたんですか?
神田様:はい。本当に難しいです。
-みんなでお話をする際は英語でお話をされたんですか?
神田様:英語です。
-英語でのコミュニケーションはどうでしたか?
神田様:みんな結構優しくて、私が英語ができないことを多分知っているので、普通の質問を簡単にしてくれて、すごく周りが助けてくれました。私も、1週間目はまだ英語に対して慣れがなくて結構厳しいなと思っていた部分もあるんですけど、2週間目から、もう
自分はネイティブじゃないんだ、という開き直りが出てきて、間違っていても通じればいいと思って、文法とか何も気にせず自分から話せるようにはなりました。
-いいですね、ふっきれたんですね。
神田様:ふっきれました。
-レッスン終わったあとはどのように過ごされましたか?
神田様:そうですね。レッスン終わって、そのレッスン会場のある駅から1駅行くと、デンマークで一番人が賑わう駅になるんですけど、そこで買い物をして、次の日のお昼ご飯とかを買って、そこからまた電車に乗って、家の最寄りに帰るという感じでした。
-どんなものを召し上がってらっしゃいましたか?
神田様:あまりデンマークのご飯が合わなくて。お肉とかご飯とかあまり合わなくて、本当に2週間野菜と果物がメインで。でも果物もすごく日本とは違って、たくさん入っていて安いんです。なので、割とたくさん買いましたね。
-気候はどうですか?暑かったり寒かったりしましたか?
神田様:今年は、みんな言うんですけど、本当にデンマークは暑いらしくて。でも日本みたいに湿気がないので、日本よりは全然すごしやすい感じはしました。
-朝夕はちょっと肌寒いな、という感じはありましたか?
神田様:朝は寒いです。夜はあったかいですね。
-でもクーラーはないですよね。
神田様:クーラーはないです。
-クーラーなくても全然大丈夫だな、というぐらいの感じですかね。
神田様:そうですね。まだクーラーなくても、という感じでした。
-日曜日のお休みのときはどんなふうに過ごされていましたか?
神田様:お休みの日は、とりあえずお土産を買う時間がなかったのと、観光もしたかったので、朝10時ぐらいに家を出て、家から3駅ぐらい行くと人魚姫像があるんです。それをダッシュで見に行って、そのあと、また電車に乗って、コペンハーゲンの郊外にある大き
いショッピングモールに行って、お土産を買って、そこから戻って、バレエ学校の最寄りの駅のすぐ近くが観光地なんです。すごいたくさんカラフルなお家が並んでいるところで、そこに行って、ダッシュで見学みたいなのをして、家に帰りました。そうすると、
もう1日終わります。
-移動は基本ダッシュなんですね。
神田様:はい。
-今回、文科省の、トビタテ留学ジャパンというプログラムを利用されて行かれているかと思うんですけど、申請とか、これからも報告書をまとめなくてはいけないかと思うんですけど、実際にそのプログラムを利用してみての感想をお願いします。
神田様:トビタテというのはとても手厚いサポートが受けられて、お金だけじゃなくて、海外留学に行く際のアドバイスだったり、いろんなサポートが文部科学省から受けることができて。事前研修というものに行ってきたんですけど、事前研修で同じバレエで留学
するという子とほとんど全員とお話することができて、トビタテの良さの一つで、いろんな人たちとつながれる、というのがあって。あと、私が周りの大人から聞くことができない、海外に持っていったらいいものとか、あと海外の治安とか、注意したらいいこと
を、いろんな話を聞くことができて、それもすごくよかったです。あと私、デンマークで最初の二日間すごくホームシックにかかって、もう帰りたい、となったんですけど、そのときツイッターとかインスタグラムで、同じようにトビタテ生が、同じ時期に留学し
ていた子たちがみんなそれぞれ頑張っていて、一人一人悩みがあって、みんな一人一人頑張っているんだな、っていうのをデンマークで目にしてて、だから私も一人じゃないな、という気持ちがすごくあって。みんな頑張っているだから私も頑張らなきゃ、という
励みになりました。なので、そういう精神的な面でもトビタテというのはコミュニティ力がすごく強くて、自分の一つの心の安定になりました。お金だけでなく、そういう面でもかなり助けられました。トビタテは、学校の先生方の協力が不可欠でした。特に2年
生時の担任の先生、そして学年主任の先生には本当に感謝しかありません。
-素晴らしいですね!いろんなことを一人になって考えるとき、そこで同じように頑張っている仲間がいるとなると、すごく心強いですよね。
神田様:そうですね、本当に心強かったです。
-現地で一緒にレッスンを受けられた方とSNSでつながっていたりはしますか?
神田様:つながってます。バレエ学校で一緒に仲良くなった同じクラスの子とか、あとルームメイトの子とは、結構多い人数と、インスタグラムとフェイスブックでつながっていて、みんなで近況とか、今何しているんだろうというのを見てたりします。
-お部屋は何人部屋でしたか?
神田様:私含めて二人部屋で、結構楽しかったです。
-ルームメイトの方はどこの国の方でしたか?
神田様:アメリカから来た、ワシントンバレエ団で今バレエダンサーをしている方で、きれいな方でした。
-プロの方も参加されるんですね。
神田様:はい。バレエ団のサマーコースなので、バケーションで来ていて、そのままバレエ団のサマーに来ている、というバレエダンサーがすごく多かったです。
-プロのバレリーナと一緒にレッスンできると、いい刺激になりますよね。
神田様:そうですね。バレエ団のサマーのクラスにも、デンマーク・ロイヤル・バレエ団で活躍しているバレエダンサーがよくレッスンに来ていて、勉強になりました。
-デンマーク自体の治安はいかがでしたか?
神田様:全然安全でした。バレエ学校終わるの遅かったりすると、9時ぐらいになっちゃったんですけど、白夜で、夜になってもまだ明るいので危ない感じは全然しなくて。
-お泊りされていたところはどういったところでしたか?
神田様:バレエ学校から本当に離れているところで。電車を二つ乗り継がなきゃ帰ってこれないところで、そこが難点でした。デンマークの住宅事情が悪いらしくて、かなり離れたところじゃないと家が建てられないみたいで、大変だったんですけど、でも地下鉄も
電車も乗り方を学べたのでよかったもしれないです。
-アパートですか?
神田様:一軒家でした。
-みんな宿泊するところはバラバラという感じなんですかね?
神田様:そうですね。
-今後このワークショップに参加される方へのアドバイスがありましたら教えてください。
神田様:デンマーク・ロイヤル・バレエ学校は日本人がとても少ないところで、外国人の中に一人だけ、という状況は日本人はあるので、それに耐えれる基本的な語学力は本当に必要だと思いました。あと先生は、日本人を相手にするワークショップだったら、結構
優しい英語で言うんです。ですけど、ああいうネイティブしかいないところに行くと、先生もパーッと英語でしゃべったりするので、それを全部聞き取れるような聞く力も必要でした。あと、とりあえず体のケア、体のメンテナンスは日本でしていったほうがいい
と思います。学校はかなりきついので、毎日8時間から10時間のレッスンをするので、私も腰と右足のアキレス腱が痛くなっちゃって、これから病院行くんですけど、やっぱりガタがくるので、日本から湿布とかケアするものは多めに持っていったほうがいいなとは
思いました。
-最終日のパフォーマンスはいかがでしたか?
神田様:すごく楽しかったです。オペラハウスのドラマシアターというところでやるんですけど、会場が本当にプロの舞台で、奥行きもあって。2階席、3階席まであるんですけど、本当にいいところで踊らせてもらったなと思います。パフォーマンスの内容は、ブル
ノンビルの内容と、あとクラスで一つ作品と、パドゥドゥと、シアターダンスと、モダン、クラスでやったものという感じで、リハーサルも学校の休み時間とかでやるので、お昼ご飯を食べる時間がない子が多くて、私は2週間目からだったのでまだそんなに忙しく
はなかったんですけど、1週目から来ている人はかなり忙しそうでした。
-やる内容が盛りだくさんだったということですね。
神田様:はい。本当に時間がない感じでした。
-今後、紗綾さんが目標とするものはなんですか?今回参加されて、海外で活動したいな、と思いましたか?
神田様:そうですね。日本だとあっちみたいに1日バレエができる環境がなくて、私も高校に行きながら、高校が終わったあとの3時間、4時間とかしか練習ができなかったんですけど、あっちは1日中ずっとバレエができて、本当にいい環境だなと思って。周りの子も
優しいですし、私も高校卒業したら海外のバレエ学校に留学したいと思っているので、本当に今回はいい経験だったなと思います。
-今回の短期留学で一番印象に残っていることを教えていただけますか?
神田様:パドゥドゥのときに、私はパドゥドゥのパフォーマンスですごくいい役をいただいたんです。一番最初に出てきて、最後まで舞台で踊れる役をいただいて。パドゥドゥの時間にキャスト発表があって、そのときに私、まだまだ英語わからなくて、先生が、リ
ラックスして聞いててね、みたいな話をしていて、何を発表されるんだろう?と思ったら、パフォーマンスの役の発表することになっていたらしくて、いつも一緒に踊っているパートナーと名前呼ばれたんですけど、そのときに、決まったあとでも、踊り覚えない
とか、この子は無理だな、ってなるとすぐキャストを変更したり、あなたは要らない、と言われてる子がいて、キャストチェンジがすごくあって、バレエ学校というよりは、本当にプロの世界に足を踏み入れたような感じがしました。失敗はできないですし、プロ
の世界だなと思いました。なので、死ぬ気で踊り覚えて、本番もすごく緊張して。私だけの踊りだったら、自分が失敗しようが周りには迷惑かけないですし、自分が恥かくだけなんですけど、相手がいると相手にも恥ずかしい思いさせちゃうなと思ってすごく緊張
していたら、最初に舞台出ていって、相手にお辞儀をするんですけど、そのときに、大丈夫だから、って彼が言ってくれて、すごくそれに助けられました。多分緊張してたのが伝わったのかな?バレエダンサーの厳しい世界を目の当たりにして、こういう世界なん
だな、というのがすごく印象に残りました。
-短い期間ではあったと思うんですけど、すごくいろんなものが凝縮されていたような感じをお話を聞いてて思いまして、よかったです。とても貴重なお話しありがとうございました。
来週の説明会はフランス特集!
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__c0__様、こんにちは!
8月の特別説明会のご案内です。
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8月20日~25日はフランス説明会!21日にはスペシャルゲストも!
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夏休み特別企画で、8月20日~25日はフランスウィーク!
いろんなタイプのご希望にあわせた説明会です。
さて、あなたはどのタイプ?
♪中学生、高校生のうちからフランスに留学させたい。どんな方法があるの?学生寮があるの?音楽以外のお勉強も必須?
いろいろな疑問を解決して、安全な留学を実現させましょう。
→【保護者限定】中学・高校からのフランス音楽留学<8月20日(月)18:30~>
♪アンドビジョンの現地在住スタッフだからこそ知っている、音楽院や先生方の裏事情も!
スタッフ自身の子供たちは、パリ国立高等音楽院を経て、それぞれアメリカの名門大学へ進学。
パリでの生活はもちろん、英才教育のノウハウもお話しします。
→【スペシャルトーク】パリサポートスタッフによるトークイベント
<8月21日(火)18:30~>
♪フランスの音楽院は年齢制限が厳しくて入学できるところがなくなってしまった・・・。
でも諦めないで!年齢制限がない私立の音楽院もあるんです。
しかも、専攻や学校によっては、年齢制限を少し過ぎてしまっても大丈夫なところもあるんです。
→【25歳以上限定】大人のためのフランス音楽留学<8月22日(水)18:30~>
♪日本で大学を卒業してからじゃフランスに行くのは遅いという噂。本当かしら?
高校卒業後すぐに留学したいんだけど、何を準備したらいいのかもわからない・・・。
今から必ずやっておいたほうがよいことも含め、一番効率的なプランをお話します。
→【中高生限定】高校卒業後のフランス音楽留学<8月23日(木)18:30~>
♪先輩たちもフランスに留学しているんだけど、みんなパリに行っていて、他の場所の情報があまりよくわからない。
フランスにはどのくらいの数の学校があるの?
パリの音楽院にはいるための準備で通える学校があるって聞いたんだけど、どこのこと?
アンドビジョンだからこそ知っているフランス音楽院事情、すべてお話します。
→【音大生限定】音大卒業後のフランス音楽留学<8月24日(金)18:30~>
♪あまり長く留学はしたくないけど、でもフランスには行ってみたい。音楽院に入りたいんだけど先生探しに困ってる。
そんないろいろな悩みを解決してしまう救世主、短期留学!どんなパターンがあるのかお話します。
→【どんな方でも】短期フランス音楽留学<8月25日(土)11:00~>
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8月のカレンダーとご予約は こちら
https://www.andvision.net/information/2095.html
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アンドビジョン株式会社
東京都中央区京橋1-5-5 京橋共同ビル5階
TEL:03-3278-3450 FAX:03-4496-4903
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営業時間 [平日] 10:00-20:00
[土・祝] 10:00-15:00(祝日営業は1-7月のみ)
日曜日はお休みを頂いております。
< メール・ファックスは、365日・24時間受付 >

Y.F.さん/レーティー・バラージュ先生ピアノ特別プライベートレッスン
Y.F.さん/レーティー・バラージュ先生ピアノ特別プライベートレッスン プロフィール-自己紹介
愛知教育大学 教職大学院に所属しています。
-専攻
ピアノ
...
★3/4・(火) 18:30-【☆ ニース夏期国際音楽アカデミー☆】現地講習会担当者がプログラムについて解説致します!★
ニース夏期国際音楽アカデミー
Information Session
~ ニース夏期国際音楽アカデミーオンライン説明会~
参加費無料・完全予約制・オンラインでの参加も可能です
ゲストスピーカー:講習会事務局 Margot CHEVALLIERさん
日時:3月4日(火)18:30-19:00
場所:≪アンドビジョン・東京オフィス≫
〒101-0052
東京都千代田区神田小川町3-8 神田駿河台ビル2階
JR御茶ノ水駅御茶ノ水口から徒歩7分、東京メトロ半蔵門線神保町駅から徒歩5分程度
♪参加ご希望の方は、こちらからオンライン予約フォームを送信して下さい。
※説明会予約を選択→その他ご要望等に“ニース”とご記入下さい。
お電話・FAX・メールでのご予約も承っております♪
電話:03-5577-4500 FAX:03-4496-4903 メール:このメールアドレスはスパムボットから保護されています。閲覧するにはJavaScriptを有効にする必要があります。
ベトナム社会主義共和国
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
気候 ベトナムの気候は南北に長い地形のため、地域によって異なる。ハノイのある北部は亜熱帯気候に属し四季がある。またホーチミンのある南部は熱帯に属し年中暖かい。また山岳部などでも特有の気候があるので、自分の目的地にあわせ事前調査をしておくといいだろう。 |
|
現在の天気 |
ビザ | 観光目的で15日間以内の滞在であればビザは不要。ただし、入国時に3ヵ月間以上有効期間のあるパスポート及び出国用の航空券が必要。学生ビザについてはこちら、または、大使館にお問い合せください。 |
パスポート | ビザ取得時に3ヵ月間以上の残存有効期間が必要。 |
大使館などの在日政府機関 | |
ベトナム社会主義共和国大使館 |
Embassy of the Socialist Republic of Viet Nam in Japan 〒151-0062 渋谷区元代々木町50−11 Tel:03-3466-3311/3313/3314 |
在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館 |
Consulate-General of the Socialist Republic of Viet Nam in Osaka 〒541-0059 大阪市中央区博労町1丁目4-10 エステート博労町ビル10階 Tel: 06-6263-1600 管轄区域:大阪 |
ベトナム政府観光局 | ホームページにて情報提供 |
現地日本大使館 | |
在ベトナム大使館 |
Viet Nam Embassy of Japan 27 Lieu Giai Street, Ba Dinh District, Hanoi, Viet Nam Tel: (84-4) 846-3000 Fax: (84-4) 846-3043 |
在ホーチミン総領事館 |
Ho Chi Minh Consulate-General of Japan 13-17 Nguyen Hue, District 1, Ho Chi Minh City, Viet Nam Tel: (84-8) 8225314 Fax: (84-8) 8225316 |
| 大使館などの在日政府機関 | 現地日本大使館 |
ダンス留学アンドビジョン【ダンス最新情報 vol.5. 2015-05-28 04:00:00】
☆★☆*…*…*…*…*★☆★
【1】ごあいさつ&ご案内
☆★☆*…*…*…*…*★☆★
様
こんにちは!アンドビジョンのです♪
水浴びが気持ち季節になってきましたね♪♪
夜はまだ涼しいのでお稽古で汗を流したあと
外に出て夜風にあたると気持ちいですよねw
くれぐれも冷やしすぎないようにしてくださいねw
今回も様々な講習会情報を配信させていただきます。
是非チェックしてみてください?
●●● ♪♪♪ ●●●
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● ┃講┃┃習┃┃会┃┃情┃┃報┃ ●
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◆バーリ国際バレエ夏期講習会
イタリアの南部にあるダンス学校で行われるバレエの短期夏期集中講座に参加しませんか。
アドリア海に面したバーリにあるダンス学校、ロッサーナ・ダンス・スタジオ。
ここで開催されるバレエセミナーには、世界中からバレエを学ぶ人が集まります。
【期間】2015年7月13日〜7月18日
http://www.dance-abroad.com/major/5905-studios-artedanza-rossana-international-seminar.html
◆ボリショイ・バレエ・アカデミー・サマーコース
ロシアが世界に誇るクラシックバレエの伝統をニューヨークで学ぶ3〜6週間
ボリショイ・バレエ・アカデミーが主催するクラシックバレエの夏期講習会。
240年以上に渡る歴史を積み重ねてきた教育プログラムが高い芸術性を養います
◇講師育成プログラム
【期間】2015年8月2日〜9日
■受講資格■
◇講師育成プログラム
18歳以上でワガノワメソッドを熟知している方となります。
http://www.dance-abroad.com/major/6499-bolshoi-ballet-academy-summer-intensive.html
↑↑↑↑↑ 必見!!若干の空きがあるようです!!
◆ミュンヘン音楽演劇大学バレエアカデミーサマーコース
ドイツの名門「ミュンヘン・バレエ・アカデミー」の講師が直接指導するバレエのサマースクール
若きバレエダンサーに、バレエ界への扉を開く第一歩として開催するバレエサマースクールで、名門校のメソッドを体得しよう。
【期間】2015年8月17日〜8月29日
第1期:2015年8月17日〜8月22日
第2期:2015年8月24日〜8月29日
http://www.dance-abroad.com/major/6641-art-in-motion-munich.html
◆パフォーマンス・アーツ・リサーチ・トレーニング・スタジオ・サマーコース
ヨーロッパ屈指のコンテンポラリーダンサー養成スクールで過ごす、密度の濃い5週間。
ベルギーを代表する振付家ケースマイケルの名の元に、世界中から著名なアーティストが集結。
ローザスのダンスを本場ブリュッセルで学べるチャンス!
■講習会開催期間■
2015年7月13日〜8月14日
第1期:2015年7月13日〜7月17日
第2期:2015年7月20日〜7月24日
第3期:2015年7月27日〜7月31日
第4期:2015年8月3日〜8月7日
第5期:2015年8月10日〜8月14日
http://www.dance-abroad.com/country/europe/belgium/6656-parts-performing-arts-research-and-training-studios-parts-summer-school.html
┏─┳─┳─┳─┳─┓
│学│校│情│報│♪│
┗─┻─┻─┻─┻─┛
◆ジョン・クランコ・バレエ・スクール
世界中から優秀な生徒が集まるバレエ学校、ジョン・クランコバレエスクール
ドイツ南西部の街・シュトゥットガルトにある、シュトゥットガルト国立バレエ団付属のバレエ学校では、踊りに関する全ての教養を学ぶことが出来ます。
http://www.dance-abroad.com/major/5857-john-cranko-schule.html
◆カンヌ・ロゼラ・ハイタワー・バレエ学校
フランス・カンヌの学校で、バレエの過去、現在、未来を受け止め、自分の表現をつかむ。
フランス・カンヌにある、半世紀以上バレエ教育を高め、多くのダンサーたちを育成してきた学校・カンヌ・ロゼラ・ハイタワー・バレエ学校をご紹介します。
http://www.dance-abroad.com/major/5855-ecole-superieure-de-danse-cannes-rosella-hightower.html
資料のご請求、ご質問などある方は
TEL:03-3278-3450
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■┏┫【4】国内語学レッスン情報 ┣┓■
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☆━┛ ドイツ語(プチメモ ) ┗━☆
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【ドイツ語編】
カバンをスタジオに持ち込んでいいですか?:
Darf ich meine Tasche ins Studio bringen?
徐々に足を上げて:
das Bein nach und nach heben
焦らないで:
Hetzen Sie nicht
どこでお水を買えますか?
Koennten Sie mir sagen, wo ich Wasser kaufen kann?
足を90度でキープして:
Halten Sie Ihr Bein bei neunzig Grad
つま先を伸ばして:
Strecken Sie Ihre Zehen
アンドビジョンでは留学のための語学レッスンも行っています。
先生はもちろん各国のネイティブスピーカー。
レッスン時間や内容は、すべてあなたに合わせて、
フレキシブルに更可能。
ご自分にあったカリキュラムをリクエストできます!実際、
留学経験者の多くが、渡航前に準備すべきだったこととして、
語学をあげられます。
100%ダンスに集中するために、語学の準備はしっかりと!
http://www.dance-abroad.com/program/language/1262-language-lesson-in-tokyo.html
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【5】 海外オーディション情報
┗‥‥……━━・☆.。:*☆.。:*・★.。:*・┛
パリ国立オペラバレエ団
コール・ド・バレエオーディションを7月に現地にて開催いたします。
対象年齢16歳〜26歳
受付締め切り6月5日
トゥールーズ・キャピトル劇場
バレエカンパニーが2015/16シーズンの
女性ソリスト、男性コール・ド・バレエを募集しております。
事前審査締め切り6月13日
たくさんのご応募お待ち申し上げます。
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*・。*・。*・。*・。*・。
【6】編集後記/次回予告
*・。*・。*・。*・。*・。
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ピルキントン薫子さん/バークリー音楽大学講師/アメリカ・ボストン
ピルキントン薫子さん プロフィールボストン在住のジャズシンガー。バークリー音楽大学ヴォーカル科講師。
日本ではプロの弾き語りだったが、音楽的向上を目的に渡米。バークリー音大でジャ...