ドゥエ地方音楽院/Conservatoire à Rayonnement Régional de Douai CRR
ドゥエ市のシンボルでもある、カリヨン(鐘)の実技を学ぶこともできる音楽院。
フランス北部ノール・パ・ド・カレ州にあるドゥエ地方音楽院。その歴史はとても古く、パリに続きフランス国内で初めての公共の音楽アカデミーとして1806年に創立しました。1884年には国立音楽学校となり、現在ではその管轄が地方自治体に移管され、地方音楽院として質の高い教育水準を保ち続けています。創立当時から現在に至るまで、その教育内容は、市民や行政からとても高く評価されています。また作曲家アンリ・デュティユーや指揮者ジョルジュ・プレートルなど、世界的に著名な音楽家を多く輩出しています。現在、5歳から大人までの学生が学び、音楽や演劇の分野で高いレベルの講師67名が授業を担当しています。校舎は1959年に移設されて以来同じ住所ですが、1999年と2004年にリノベーションされ、より快適な環境で音楽を学べるようになりました。演奏実技の専攻には、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、リコーダー、フルート、オーボエ、クラリネット、サックス、トランペット、チューバ、サックス、ピアノ、パイプオルガン、チェンバロ、打楽器、声楽などがあります。また、2005年には世界遺産に登録された「ベルギーとフランスの鐘楼群」の一部が、ここドゥエにあることから、この学校ならではのカリヨンのクラスも有名です。教会や塔にある鐘は多くは自動演奏になりましたが、実技を学ぶことができる数少ない音楽院です。講義科目には、ソルフェージュ、伴奏、音楽史、楽曲分析、和声、対位法、作曲、楽器レクチャーがあります。また、合唱、オーケストラ、室内楽、古楽などのアンサンブルで演奏し、経験を積むことができます。また、公開コンサートだけでなく、著名なソリストや教育者を招いたマスタークラスも定期的に行われていますので、大きな実力アップが期待できるでしょう。