コゼンツァ音楽院"スタニズラオ・ジャコマントニオ"/CONSERVATORIO di COSENZA stanislao giacomantonio"
地元の音楽家の働きによって創立された、コゼンツァ自慢の音楽院。
■学校一般情報■
コゼンツァ音楽院は、地元コゼンツァの音楽家グループが向学心旺盛な音楽学生数を増やした賜物により、1970年に創立されました。創立当初は講師陣9名と専攻7コースのみでしたが、現在は学生数700名、教員数113名、レベルI(大学レベル)で22コース、レベルII(大学院レベル)で30コースを提供する大規模校へと発展。校舎には1481年に完成したサンタマリア・デッラ・サニタ教会を使用。2度の地震により被害が出ましたが、その都度修復され、大切にされて来ました。もともと教会だった建物だけに、清潔な白壁やシンプルなアーチ型の窓が印象的で、回廊にも当時の名残があります。
同校では、一般的な専攻コース(器楽、作曲等)に加え、電子音楽、ジャズ、ミュージック・テクノロジーなども用意されています。マスタークラスやセミナーも、例えば2009年3~4月は、セミナー(ラテンアメリカの打楽器、弦楽オーケストラ)、マスタークラス(ティンパニ、作曲、クラリネット、オッタヴィーノ、ヴァイオリン・レパートリー、室内楽)、ワークショプ等、音楽への造詣をより深く豊かにするため、客員講師を招聘して開講。また音楽活動も盛んで、バーリ音楽院と合同でのバロック音楽コンサート(2003年)、ジャズコンサート(2005年)等、一年を通じてコゼンツァを中心に、イタリア各地においても他校と合同でコンサート活動を実施しています。コゼンツァで生まれ育った音楽院である為、地元とのつながりも密であり、コゼンツァのドゥオーモ(大聖堂)において、音楽院主催のクリスマスコンサートも開催。コゼンツァの街の中心となるべく、今日も積極的に音楽教育・音楽活動を行っています。