サン・モール・デ・フォッセ地方音楽院/Conservatoire à Rayonnement Régional de Saint-Maur-des-Fossés CRR
フランスの女流ピアニスト、カトリーヌ・コラールが、生涯講師を努めた、名門音楽院で学ぶ。
■学校一般情報■
サン・モール・デ・フォッセは、パリから急行で20分という、交通の便のいい郊外の街。1933年創立のサン・モール・デ・フォッセ地方音楽院は、1968年に国立音楽学校(ENM)、1981年には国立地方音楽院(CNR)となりました。現在、地元の子供たち含め1,200名の学生が在籍。フランスや日本で活躍する日本人音楽家も学生として在籍し、また多数の優秀な卒業生を輩出しています。
第一、第二課程では音楽入門、基礎を学びます。第三課程は短期と長期の2コースがあり、短期では卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)の取得が可能です。とくに優秀な成績の学生向けの長期コースでは金・朱・銀・銅のメダルが授与されます。第四課程は、プロを目指す上級ディプロマ(DSEM:高等音楽研究資格)の取得を目指します。
実技演奏専攻には、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ギター、ピアノ、ピアノ伴奏、チェンバロ、オルガン、ハープ、打楽器、声楽、リコーダー、フルート、クラリネット、オーボエ、バスーン、ファゴット、ホルン、トランペット&コルネ、トロンボーン、チューバ、サックスがあります。講義学科のクラスは、ソルフェージュ、初見演奏、即興、エクリチュール、オーケストレーション、楽曲分析、音楽史などです。アンサンブル関連では、オーケストラ、室内楽、合唱、合奏などがあります。
講師陣には、フランス古典の大家J・F・パイヤールの片腕リチャード・シーゲル(チェンバロ)や、パリ国立高等音楽院の講師でフランス王家の墓所であるサン・ドニ大聖堂専任オルガニストのピエール・パンスマイユ(即興)など、とても魅力的です。その他、来日経験のある講師も多く、佐渡裕氏の招待で来日し、兵庫県のスーパーキッズオーケストラにて講師を務めた、エルヴェ・モロー(コントラバス)、パイヤールのソリストでサントリーホールや東京文化会館などにツアー来日したスザンヌ・マリー(ヴァイオリン)、飯森範親指揮・東京フィル公演参加のアンリ・デマルケット(チェロ)などがいます。日本人留学生にとって親しみの感じられる存在となることでしょう。