ブローニュ=ビヤンクール地方音楽院/Conservatoire à Rayonnement Régional de BOULOGNE BILLANCOURT / CRR
パリ郊外ブローニュの森の南に位置し、コルビジェやシャガールが愛した文化的な街。
ブローニュ・ビヤンクール地方音楽院は、1959年にM.ランドスキによって創立。2007年から現在の地方音楽院という名称になりました。60の練習ルーム、3つのダンスホール、図書館、2つのコンサートホールなど施設も充実。現在102名の講師やアシスタントが在籍し、日本、アメリカ、レバノン、チュニジアなど留学生を積極的に受け入れています。パリ近郊という立地も魅力の一つでしょう。
同校は地方音楽院ですが、世界で活躍する音楽家が講師として学生指導にあたっています。マリー・ポール・シルゲ(ピアノ)、ナタリー・シャボ(ヴァイオリン)、ミシェル・ミカラカコス(ヴィオラ)、パスカル・ルッス・ラコルデール(オンド・マルトノ、シンセサイザー)、ニマ・ベン・ダヴィッド(ヴィオラ・ダ・ガンバ)、ナジ・ハキム(楽曲分析)など。パリ国立高等音楽院と兼任している講師もいます。
同校の専攻には、フルート、リコーダー、オーボエ、クラリネット、サックス、バスーン、ホルン、トランペット、トロンボーン、チューバ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ギター、ハープ、ピアノ、ピアノ伴奏、チェンバロ、パイプオルガン、シンセサイザー、打楽器、声楽、トラヴェルソ、バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバなどがあります。また、地方音楽院には珍しく、音響技術を専攻できるのが特徴です。講義その他の科目には、初見演奏、ソルフェージュ、通奏低音、作曲、即興、エクリチュール、楽曲分析、音楽史など。そして、オーケストラ、室内楽、合唱、合奏で演奏技術を磨きます。
教育プログラムは、大きく4つの課程に分かれています。第一&第二課程は入門と基礎を学び、第三課程では修了証明書(CFEM:音楽研究資格免状)の取得を目指します。将来プロを目指す学生は専門課程に進み、卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)の取得を目指します。さらにプロ準備課程(COP)では、各学生の将来計画を考慮して個人プロジェクトを実施。パリまたはリヨン国立高等音楽院進学への準備段階として入学することも可能です。また2008年9月から、同校でフランスの音楽教師になるための国家資格(学士号)取得が可能になりました。同校とパリ第4大学(ソルボンヌ)で、専門講座や実技を受講する高等芸術教員養成課程(PSPBB)です。外国人留学生がこの課程に入学するには、大学入学資格とフランス語学力が必要です。