リモージュ地方音楽院/Conservatoire à Rayonnement Régional de LIMOGES CRR
伝統音楽のプロを育てる有名校で、中世の音楽を学ぼう。
伝統的な陶器の産地として有名なリモージュは、フランス中部の静かな街。島崎藤村も逗留していたことでも知られている街で、日本人留学生も多く滞在しています。リモージュ地方音楽院では、1987年に、それまで軽視されて来た伝統楽器のコースを、フランス国内で初めて設置。同校の中核コースとして、伝統楽器の地位回復と普及に努めて来ました。1998年にはクルーズ国立音楽学校と共に卒業ディプロマ(DEM:音楽研究資格)コースを設け、2007年には国立地方音楽院(CNR)から同(CRR)となりました。約1,700名の学生と約80名の講師が在籍。世界で活躍する伝統楽器の音楽家やアマチュア音楽家を数多く輩出しています。その伝統楽器の専攻には、ダイアトニック・アコーディオン、シャブレット・リムーザン(リモージュ地方のカブレット)、コルヌミューズ(フレンチ・バグパイプ)、ヴィエル・ア・ルー、ヴァイオリン・トラディショネル、オクシタニア音楽、アンサンブル、声楽があります。もちろん一般的な専攻も充実。演奏実技には、ピアノ、ハープ、打楽器、伴奏、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ギター、フルート、オーボエ、クラリネット、バスーン、サックス、ホルン、コルネ、トランペット、トロンボーン、チューバ、声楽、アコーディオン。講義科目には、ソルフェージュ、楽曲分析、音楽史、エクリチュール(和声、対位法)があります。アンサンブルのクラスでは、オーケストラ指揮、オーケストラ、室内楽、合唱、合奏、またプロジェクトによっては、バレエやオペラ、オラトリオ、ミュージカルなども実施されます。同校の教育プログラムは3つの課程とプロ養成課程(CEPI)から成ります。第一課程は入門、第二課程は基礎を学び、第三課程では修了証明書(CEM:音楽研究資格免状)の取得を目指します。またCEPIでは、国家職業指導資格(DNOP)の取得を目指すことができます。